あさが来た第70回あらすじ~偽善者ではあかん

第11週『大阪一のおとうさま 12月17日(木)放送-』

あらすじ(ネタバレ)

サトシと新次郎が一緒にいる光景に、あさは釘付けになっていた。
「なんで旦那様とサトシさんが…」
一緒にいたうめは、二人の横にいるもう一人の男性に注目していた。
「嫌やわ、あの横にいてはるの八っちゃんだすわ」
あさは、千代をうめに預け、二人の様子を影から見ることにした。

「やっぱり、お前やったんやな」
新次郎がサトシ(松造)に言うがサトシは少しも動揺を見せなかった。
「久しぶりやなぁ。新次郎坊ちゃん」
新次郎は、聞きたい事が3つあると伝え、まずサトシ(松造)の母親のことを尋ねた。
「お母さんは、お元気だすのか?」
「とっくにしんだわ。大阪離れてすぐや。お父ちゃんも、ようやっと見つけ出した時には、もうしんでた。それからずっと貧乏神に追いかけられて流浪の暮らしや」

その時、物陰に隠れていたあさは、くしゃみをしてしまい、新次郎にばれてしまう。
「あさか? あさ!」
あさは、観念して、新次郎に謝った。

― サトシ(以下、松造)は、出されたうどんを味わっていた。
「やっぱり、こっちのうどんは、出汁がええなぁ」
「せやろ(笑)」
新次郎は、あさにもうどんを食べるようにすすめた。

「もう一つの、お前の聞きたい事、当てたろか?
…炭坑に爆薬仕掛けたんは、わいや」
「何でそないな事しましたんや?」
「決まってるやろが。加野屋にあの山から手ぇ引かせよ思たからや。
大阪の金の亡者の金貸しが、わざわざ九州の炭坑にまで手ぇ出しくさって。事故の一つでも起こしたら、すぐ怖なって、手ぇ引くやろ思たからや。お前らにとっては、炭坑なんて、所詮両替屋やってるついでやろが!そやのに、石炭は日本の支えやら、きれい事ぬかしやがって…。へどが出たわ!」
「そんな…うちはほんまにあの山を…!」
あさは、松造に反論しようとするが、新次郎に止められる。

「ほんなら、最後の、聞きたい事、よろしか?これから、どないしたい?何かしたい思たから、大阪まで来ましたんやろ?うちの店に火ぃでもつけたろ思いましたんか?」
「思たわ。大番頭が警察に言うたら、わいはこの先、もうどこの山でも働かれへん」
松造は破れかぶれで加野屋もろともと思ったことを告白するが、新次郎の父・正吉が病と聞いて辞めたと言い出す。
「わいがそないな事せんでも、加野屋は親父さんしんだら潰れるて町で聞いたさかい」「「そうか…そら…堪忍な」
新次郎が松造に謝ったので、あさは驚いた。

「お前がそないひねくれた考えになってしもたんは、わてのせえや。わてがあの時、お前、助けられへんかったさかいや。今やったら…。いや…わては今でも頼んないけど、それでも今やったら、もうちょっと、何かできるかも分かれへん。せや。寝泊りするとこは?これから、どないして生きてくつもりだす?お金…ありますのんか?」
激しく動揺している新次郎は、財布から金を出そうとしたので、あさは止めた。
「いいや、旦那様。それはあきまへん」

そしてあさは、厳しい目を松造に向ける。
「店恨んではんのやったら、なんぼでも恨んどくなはれ。うちのやる事に意見するのも、悪態つきはんのもかましまへん。そやけど…なんぼ何かを恨んだとしても、憎んだとしても…事故を起こす事、それだけはしたらあかんかったんと違いますのか?」
あさは、炭坑から手を引かせるなら自分を刺した方がマシだったと言い出したので新次郎は、度肝を抜かれる。
「それにサトシさんは立派な納屋頭さんやったやおまへんか。あんさん信じてくれてはる親分さんや、慕うてくれてはる、坑夫のみんなが、あないようけいたはるいうのに…こないな事して、あげく山から逃げ出して!あの山の皆さんに申し訳あれへんて、思いはれへんのだすか!?…罪、償うとくなはれ」
「あさ…もう、やめてくれ」
新次郎は、あさを止めようとするがあさは従わなかった。
「すんまへん。旦那様。そやけど、もううちは、炭坑のみんなや、お家守らなあかん立場なんだす。…偽善者ではあかん。優しい事だけ言うてる訳にはいかしまへんのや」

すると松造は感心した様子であさをみた。
「あんたもやっぱり…人でなしやな…いや、それでええんや。加野屋の旦那さんとおんなじや」
松造は自分の父親に原因があったが新次郎のやさしさにかこつけて無茶を言ったと新次郎に伝える。
「今かて…事故起こしたわいを、助けるやて?アホか? 人よすぎて腹立つわ!わいは、この女大っ嫌いやけどなぁ…そんでも、今はこっちゃが道理だって分かる」
そして松造は、深々と頭を下げた。
「…すまんかった」
「松造…。ほれ…顔、上げてぇな」
新次郎が松造の顔を上げようとするが、松造は従わなかった。
「いや、上げられへん。…そやけど、最後に、一つだけ頼みがある」

― 松造は、加野屋を訪れ、正吉の前で深く頭を下げていた。
「よう来てくれはりましたなぁ」
「合わす顔あれへんのは、分かってます。せやけど、わいは…」
頭を下げたまま松造は、喋る続けようとするが、正吉が途中で制した。
「松造はん…お父ちゃん、助けられんですまなんだ。いくら約束やからというてもや、なんぞほかに助ける、手だてがあったかもしれへんのに…。
私の力不足や。堪忍してや!
あんたの、お父さんなぁ、よう働くええ番頭やったんやで。この…これな。あんたのお父さんが、帳簿を締めてはった頃の大福帳な。ほれ、ほれ! あ~きれいな字やなぁ。あ~ここ、ここ。ほら、こんなとこ。私がちょっと書き間違えてたらもう、知らん顔して、フッと直しといてくれはりましたんや。ほんまに、頼りがいのある人やった。ああ…。
このまんじゅうなぁ、あんたのお父さんが大好きやった、ふなはし屋の黒糖まんじゅうや。ほんまに好きやったなぁ。ちょっと、食べてみて!」

松造は目の前の饅頭を口に入れると涙が零れ落ちる。
「…こんな形でまた会えて、こういう事伝える事ができて、私ほんまに、ありがたい。うん…。こうやって再び会うたんも、お父ちゃんのお導きやったかもしれしまへんなぁ」
正吉の言葉を松造は涙を流しながら聞いていた。
新次郎は嗚咽する松造の背中をさすってやるのだった。

第70話の感想とレビュー

まさかの八ちゃん登場(笑)
松造と八ちゃんに関係があるかと思いきや、たまたま居合わせただけなのね。
新次郎と松造より八ちゃんに気をとられるうめが可笑しかったです。
さて、ついにサトシと新次郎が対決…と思いきや、新次郎はひたすら松造に心を痛め、なんとか力になろうとするが、あさは、糾弾するという展開。
五代友厚の『偽善者じゃ駄目』という言葉通りに行動するあさは、なんつーか経営者として更に覚醒したという印象。
一方、松造は、あさに説教されて、あえなく謝罪。正吉にも会って謝罪しようとするという…うーん、松造は、断罪されたかったのかもしれない。治郎作親分もサトシは根はいい奴とかばっていたし。
このあと、松造の扱いがどうなるか気になりますが、とにかく今日の話は見ごたえがありました。

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