第90回~欣次郎が男気をみせ、マッサンに退職金を払う

第15週『会うは別れの始め-第90回-』あらすじ(ネタバレ)

政春は欣次郎の机の前に行くと、何も言わずに懐から退職届けを出す。
「長い間、お世話になりました」
「…いつか言いだすやろとは思てたけど…一番厳しい時に、お前は鴨居を捨てるんか?」
「すいません」
「北海道か?」
「はい!」
「金の算段ついたんか?」
「・・・・・・」

「独立するには資金が要るやろ?」
「いや、まだ…十万円足りません」
「どないするつもりや?
「分かりません。じゃけど必ず何とかします」
「やめとけ!お前の理想は、よう分かる。そやけど理想と現実は違う。お前の理想はいつか、うちの山崎工場で実現できる。わてが必ず実現させたる。もう一遍よう考えてみ」
「自分なりによう考えて出した結論です」
「何でや?」
「自分の信じるウイスキーを造るためです。そのためには大将のもとを離れる事が一番じゃ思いました」
「何!?」
「やる以上は負けません。大将より先に日本人がうまい言うてくれるウイスキーを造ってみせます。わしゃ、絶対に負けません!大将にもハイランドケルトにも負けんウイスキーを、この日本で、ちゃんと酒と向き合うて造ってみせます!」
政春は意気込みを見せるが、欣次郎は一蹴する。
「無理や。お前は経営者にはなれん。無理やり社長になったら皆が不幸になる」
「みんな?」
「エリーちゃんも従業員もその家族も、皆や」
「何でです?」
「どの道お前は科学者や。ウイスキーに対する情熱は認める。そやけどお前にはそれしかない。造ることだけに執着があって売ること宣伝することには全く関心がない。経営者いうんは、商品を開発して宣伝して売らなあかん。石にかじりついてでも利益を上げて、みんなに分配せなあかん。お前にはでけへんやろ? わてはやるで!例“イミテーションの鴨居”言われたかて、従業員食わせていく為や。メイド・イン・ジャパンのウイスキーを広めるためやったら、わては何でもやったる!お前にはでけへんやろ?」
「できます」
「いや、でけへん」
「できます!」

「ほな、何で頭下げへんねん?わてに頭下げて土下座してでも『十万円貸して下さい』」言うたらええやないか。エリーちゃんの前で頭下げるのが恰好悪いんか?それとも、わてに遠慮しとるんか?」
「そうじゃのうて…大将に借りるのは筋が違うと…」
「そんな事言うとる場合か!この際、筋なんかどうでもええやろ!?どない無様でも恥ずかしゅうても腸煮えくり返ってても、何とか十万円都合つけたろうと思わんのか!?会社の為に頭一つ下げられん男が経営者になれるか!経営者は従業員とその家族を食わしていかなあかん!幸せにしたらなあかん! お前はほんまにそこが分かってんのか!?」

すると政春はゆっくりと膝をつき、欣次郎に土下座をして頭を下げた。
政春の土下座を見た欣次郎は机に戻り、小切手にサインをする。
そして政春の体を起こして、手に小切手を持たせた。
「持ってけ!十万円や」
そして自分の席に戻ると背中を向けた。

「大将…ありがとうございます。このお金は必ず…」
「返す必要はない。お前の退職金や(笑)…日本人がウイスキーに馴染むまでまだまだ時間がかかる。日本人の味覚に合わせながらウイスキーを広め、お客の舌を育てなあかん。そのためには2社、3社とウイスキー造る会社が出てきて、お互いしのぎ合うてウイスキー事業を盛り上げていかんとな(笑)」
「大将…大将に雇ってもらえんかったら、わしゃこの国で…ウイスキーを造る事ができませんでした。このご恩は一生忘れません! ご恩に報いるためにも、わしゃ北海道で日本一うまいウイスキーを造って、この国で新しいウイスキーの時代をつくってみせます!」
「負けへんで。お前がどんだけ美味いウイスキー造ったかて、わては負けへん(笑)」
「ありがとうございます」

エリーは涙ぐんでいた。
「大将…」
「あ~何も言わんでええ。エリーちゃんの気持ちは全部分かっとる。ただし…これだけは忘れたあかん。この先、何があろうと、どこ行こうと、わてはエリーちゃんの味方や。困った事があったら、いつでもおいで。(笑)」
「ありがとうございます。ありがとうございます(泣)」
エリーは欣次郎に抱きついた。

― 夜、政春は娘・エマ寝かしつけたエリーに話しかける。
「北海道行ったら、また苦労かけるかもしれんけど、ついてきてくれるか?」
「うん(笑)」
すると、その時、英一郎が家に訪ねてくる。

「この家に下宿させてもらった頃、僕は迷子でした。僕が自分が進むべき道を見つけ出せたのも、新しい一歩を踏み出せたのも工場長とエリーさんのおかげです。今度は僕がお二人の背中を押す番だと思い直しました。頑張って下さい(笑)」
英一郎は“ウイスキー研究室”と書かれた看板を政春に差し出した。
「英一郎…わしが教えられる事は全部お前に教えてから北海道に行くけん」
「ほな、僕がいつまでも一人前にならんかったら…(笑)」
「何を…バカタレが!何言うとるんじゃ(笑)」
政春は英一郎を家に入れ、酒の準備をエリーに頼んだ。
しかし、エリーはエマが寝ていると二人に釘をさした。
「ああ…静かに飲むけぇ。静かにせえよ(笑)」
「はい(笑)」
>マッサンとエリー、エマは、いよいよ北海道へ旅立ちます。

『マッサン』第90回の感想とレビュー

欣次郎がカッコ良すぎじゃないですか。私だったら絶対辞めない(笑)
なんで政春が『お世話になりました!→大将には負けません!』という言葉の真意がわかりませんが、いいように解釈したら・・・うーむ、色々考えましたが、私には無理でした。
というのも、欣次郎は将来、北海道にウイスキー工場を建てることに賛成していたわけですし…たぶん、この辺りのストーリーは、ちょっと無理があるので史実をちょっと曲げているんでしょうかね。ドラマが一通り終わったら本を読んでみたいと思います。そういや本屋に結構マッサン本が平積みされてますね。

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