マッサン第94回のあらすじ~熊虎の過去

第16週『人間到る処青山有り-第94回-』あらすじ(ネタバレ)

政春に熊虎の家と土地を買って欲しいと伝えた一馬は、自室に戻ると一冊の本を手に取る。
ページを開くと中には女性が赤ん坊を抱いた写真が挟まっていた。

エリーは一馬に言われた事について政春に意見をもとめた。
「どうする? 一馬からお願いされた事」
「ここは川の側じゃし、確かに水もええ。じゃけど…ここに工場を建てるとは夢にも思うとらんかったし…そもそも熊さんは、なんで裏切り者なんじゃ?ニシンが来んで借金した事や保証人になってもろうた事で裏切り者呼ばわりされとるとは思えん。熊さんと組合長の間に何があったんじゃ…」

― 翌朝、政春はリンゴ農園で働いている進に会いに行く。
「おはようございます。お仕事中にすいません。ちいとだけわしの話をきいてつかぁさい」
「帰れ」
「帰りません。わしもそれなりの覚悟で北海道に来たんじゃけん。そがいに簡単に引き下がる事はできません」
「覚悟?…ここが、これだけの町になるのに何年かかった
か。おらたちの親父がどんな苦労をしたか、知ってっか?
「いえ…」
「ついてこい」

進は、政春を連れ、山を登ると一本のリンゴの木を指した。
「この木が日本で初めて実をつけたリンゴの木。今から35年前の事だ」
「35年前?」
「親父達がここに来たのは、その8年前の明治4年だ」
「へじゃ、10年近うかかって、やっと?」
進はリンゴの木を見ながら会津藩だった自分の父親達の話を始めた。

「おら達の親父は会津の侍だ。時代が明治に変わって親父達は逆賊の汚名を着せられ無理矢理、船に押し込まれて、この北海道に流された。親父達は刀を鍬に持ち替えて生きるかしぬかで土地さ耕して、まずソバや豆をまいた。

んだけど熊は出る、キツネやウサギは出る、やっと実った作物を夜中にシカが食っちまう。
まさに自然との戦いだ。とっつぁまの手は、いつもマメだらけ。おっかあの手は、あかぎれだらけだった。

やがて開拓使からリンゴの苗木が配られた。親父たちは、わらにもすがる気持ちで、見た事も食った事もねえリンゴの木を植え必死で育てた。

4年目にやっと実がなった。何でそこまで我慢できたと思う?
それは親父たちが会津の魂…武士の誇りを捨てなかったからだ。
おめえにそこまでの覚悟があるか?あんのか?

会津だけじゃねえ。北海道には日本中から大勢の人が移り住んでる。
厳しい自然と向き合って自然と共に生きたんだ。そしてしに物狂いで、この大地に根づいたんだ。んだからオラ達はどんな事があってもこの土地守っていかなきゃならねんだ。
それなのに…熊虎は。
とにかく生半かな事じゃここではやっていけねえ。分かったら、とっとと内地さ帰れ」
そう言うと進は政春を置いて1人で山を下りていく。

― 政春は熊虎の家の裏に流れる川に行き、進から言われた言葉を振り返った。
『おめえにその覚悟があるか?あんのか?』

>清涼な水。湿度のある気候。そして大麦にピート。余市はマッサンが目指すウイスキー造りにとって理想的な土地です。しかし今、それが頓挫しようとしている。
>マッサンは、この大地で生きる人たちの思いに触れ、改めてその覚悟を突きつけられました。

― その頃、エリーは屋敷の壁に飾られた写真を見ていた。
すると後ろから熊虎が写真にうつる妻の話をし始める。

「おらのかかあ。20年前にしんだシノだ。会津から同じ船に乗って北海道に来て家族の大反対を押し切って、おらの嫁になってくれた」
「どうして?どうして皆、大反対した?」

「進が言ってたべ?オラが会津を、ふるさとの仲間を裏切ったって。オラの親父は北海道に来て一生懸命リンゴ作りさした。
だけんど、台風でリンゴがみんな落ちた年があってな。それ以来、酒浸りになって、山も手放す事になった。食うや食わずの貧乏暮らしの中で、おら親父と、毎日大げんかしてな。北海道さ飛び出して、青森で、漁師になったんだ。
「そうですか。魚をとる仕事?」
「青森から秋田、山形、漁場さ転々として、ここがニシンで賑わうようになっと飛び出した。余市に出稼ぎさ来るようになったんだ。その頃、シノと再会してな」
「それで結婚した?」

「家族はもちろん町中の人から『裏切り者と結婚する気か』って反対されて。それでも家飛び出して来てくれた」
「分かる。OH…分かる。奥さん、熊さんの事たくさん愛してたからでしょ?」
「ハッハハ(笑)…オラもシノを幸せにする為に必死でニシンを取った。
取って取って取りまくって、やっとこさ親方になって、この家建てることができた。
…んだけんどシノは、この家が建つ前に、はやり病に…
オラ、シノの笑う顔さ見るために死に物狂いでニシンさ取ってきたのに、あいつと毎日笑って暮らすために、この家建てたのによ…うっうっ(泣)」

エリーは嗚咽する熊虎の手を握ると熊虎は少しだけ笑った。
「ライフ…人生」
優しく熊虎に伝えた。

『マッサン』第94回の感想とレビュー

一馬もそうですが、熊虎の義弟・進氏も床屋でヒゲそられていたシーンのイメージとだいぶ違う感じ。つーか、こうしてみると今日は進氏がよく喋ったなぁ。
で、途中のナレーション『・・・頓挫しようとしている』って言われても、なんだかしっくり来なかったんですが皆さんはいかがでした?
頓挫しようとしているというより、ただ熊虎氏の過去の行い(※借金ではなく)で、話が止まっただけのような…。
実際に地主さんは熊虎の名前を出すまでは、笑顔で工場誘致の話を聞いていたわけですし…。まあ、どうでもいいっちゃどうでもいいですけどね。

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