マッサン第93回のあらすじ~熊虎の事情

第16週『人間到る処青山有り-第93回-』あらすじ(ネタバレ)

熊虎の屋敷に泊まった翌朝、政春は井戸で顔を洗うついでに水を飲んだ。
「…うまい!」
囲炉裏の前では、熊虎の娘・ハナが鍋に味噌を入れていた。
「ゆうべの三平汁に味噌入れたらまた違った味わいになんだ。北海道ではこうして食べんだ」「おいしそう!」
そこに顔を洗い終えた政春がもどってくる。
「ハナちゃん、おはよう!・・・あれ?一馬君は?」
「もう済まして仕事に出ました」
囲炉裏にやってきた熊虎はハナが用意している朝食に驚く。
「…なんだこりゃ!?ゆうべの残りでねえか!?ハナ!客人に対して失礼だべ!」
政春は熊虎をたしなめる。
「そがな事は気にせんでつかぁさい(笑)」

ハナは熊虎に汲んできた水を渡すと家を出る支度をしようとする。
「おらは、そろそろ」
「また暇つぶしか?進にあとでマッサンらが挨拶行くと言っとけ」
「はい。いってきます!ごゆっくり」

ハナが出かけると、政春はエリーと一緒にでかけると熊虎に伝える。
「わしら地主さんのとこ回って林檎組合の組合長に挨拶に」
「おう!行って来い!エマちゃんはわしがみてるから。地主や組合長に会ったら真っ先にオラの名前出せや。林檎の組合長はしんだ母ぁの弟だ。」
熊虎はそういって壁にかけてある写真を指差した。
「面倒見のいい男だから安心していってこい(笑)」

― 政春とエリーが街を歩くと通行人の視線がエリーに集中する。
「気にすんな。まだ外国人を見慣れとらんのじゃ」
「フフフフ…大丈夫。もう慣れてます(笑)」
政春は、男性をつかまえて地主の家について尋ねた。
「すいません、この辺に川向こうの土地をもっとる地主さんの家があるいうてきいたんですけど…わしら怪しい者じゃありません。熊虎さんの紹介で」
「熊虎!?おら、しらねえ!なんもしらねえ!」
男性はそういうと、政春とエリーを作業に戻ってしまう。
政春とエリーは男性の様子に首をかしげる。

― 地主の家に到着した政春は土地の購入を願い出た。
「ウイスキー工場建てよう思うとるんです」
「この町でウイスキーを?」
「はい。わしら熊虎さんの紹介で…」
政春が熊虎の名を出すと笑顔だった地主の顔が赤くなった。
「熊虎…。帰ってくれ!土地は売らねえ!帰ってくれ!」

エリーと政春は、地主達の反応を不思議に思いながらリンゴ畑を訪れる。
畑では、ハナと一馬が作業していた。
「おお!なんじゃ二人ともここで働いとったんか。ここは組合長さんのリンゴ畑じゃろ?」
「うん。収穫の時期だけ叔父さんのリンゴ手伝ってんだ(笑)」
ハナと会話をしていると男性が声をかけてくる。その男性が熊虎の弟・進だった。
「わしら熊虎さんから紹介で来た亀山政春と嫁のエリーです」
「ウイスキーとリンゴ汁の工場さ建てに来たんだと?」
「はい!ウイスキーが出来るまでの間、日本一の余市のリンゴでリンゴ汁を…」
「断る。リンゴは売らねえ」
「いやいや…ちょっと待ってつかぁさい。進さん、熊さんの義理の弟さんですよのう?」
「確かにしんだ熊虎の嫁はオラの姉さんだ。だども、おら、もう熊虎の事を兄貴だとは思ってねえ!借金地獄で身内にまで迷惑かけて。おめえらも熊虎にだまされてんでねえのか?」
「借金?・・・だまされてる?」
「悪い事は言わねえ。あんな奴に関わってねえで、さっさと内地さ帰れ」
そういうと進は政春とエリーをおいて歩いていってしまう。

政春とエリーは進の話に困惑したまま屋敷に戻る。
すると進と熊虎の声が聞こえてくる。
「もういい加減に目覚ましてくれ!兄さんがきっちり返すと約束したからおら保証人さなったんだ。いくら何でもおらまで裏切らねえと思ったからこそ…このまんまじゃオラが借金肩代わりする事になっちまう」
「心配すんな。小樽の金貸しとはおいおい話つける。春になったら金まとめて返してやっから」
「兄さん、この外国人とつるんで今度は何だ?ニシンの次はリンゴ汁か?ウイスキーか?」
進は屋敷に戻ってきたエリーを見ていうので政春は口をはさむ。
「ちいと待ってつかぁさい。リンゴ汁とウイスキー工場は、わしが建てようとしとるんです。熊さんは、ただわしらの為に力貸してくれようと…」
「あんた、裏切り者呼ばわりされてる兄さんに何ができると思ってんだ?」
すると裏切りものよばわりされた熊虎が激怒する。
「兄貴に対してそんな言いぐさがあっか!」
「兄さん、この際さっさと家手放して、この町出てったらどうだ?」
「おめえの指図なんか受けねえ。ニシンが来たら一発逆転、借金は倍にして返してやらぁ」
「往生際が悪い。それでも、会津の男か?」
「会津の事なんかとっくに捨てた」
熊虎の態度を見て、進はため息をついた。
「…だめだ。一馬、ハナ、荷物まとめてオラんとこ来い。おめえらの面倒だけは見てやる。この裏切り者の事はもう諦めろ!」
「なんだと!…何が会津だ。いつの時代の話してんだ!」

興奮する父にハナがさとした。
「叔父さんの言う通り、この家売らねえでこれからどうするつもりだ?」
すると熊虎は政春の顔を見た。
「…マッサン、俺に金貸してくれねえか?なあ、頼む!」
「いや…待ってつかぁさい。わしが持っとる金はリンゴ汁とウイスキー工場を造るために大阪の出資者から預かった大事な金なんです」
「春になったら必ず返すから。借りた金2倍にして…いや3倍にして返すからよ!」

その時、黙っていた一馬が怒鳴った。
「いい加減にしろ!ニシンの事はきっぱり忘れてこの家さ売って借金返して地道に暮らす事考えたらどうだ!?」
「…おら、この家は売らねえ。どんな事があってもな」
「だったらどうすんだ?これからどうやって生きてくつもりだ?」
「おら、ニシンを待つ!もう一回、天下取ってみせる!」
熊虎はそう言うと部屋を出て行ってしまう。

― ハナは政春が北海道に来た翌年から2年続けてニシンがとれなかったと事情を説明した。
「おかげでうちは借金で首回んなくなっちまって」
「ニシン漁は博打だ。莫大な元手がいる。漁に備えて大勢の漁師や女衆雇って船用意して、それでも、海さえくきりゃたった2週間の漁で一年中遊んで暮らせる。だけど…ニシンが来なきゃ、その逆で一春で破産する。もし来年の春ニシンが来たとしても、うちには漁師を雇う金も船もない。だからニシン漁はもうできないんだ」

すると一馬は、政春に熊虎の家の土地を買って欲しいと言い出す。
「工場建てる土地探してんだろ?だったら、この家の土地さ買ってくれないか?このままじゃ…ずっと面倒見てくれた進叔父さんに迷惑がかかる」
一馬の提案にハナは反対する。
「お父ちゃんも住むとこなくなっちまう!」
「親父はどうなっても構わねえ!自業自得だ!会津の仲間を裏切って。おっかちゃん苦しめて、いつも自分勝手に生きてきて、天罰が下ったんだ!」
「だけど…実の父親なんだから!」
「親父だって今までオラ達の事なんか一つも考えてこなかった。見捨てられて当然だ。…土地のこと真剣に考えて下さい。よろしくお願いします」
一馬は政春に頭を下げると部屋を出ていく。

『マッサン』第93回の感想とレビュー

ヤフー掲示板とか見ると、かなりマッサンの評価が低いんですが…なんでだろ?
個人的には、かなり面白いんですが…うーむ。
さて、寡黙な青年と思っていた一馬君、昨日までのキャラとはうって代わって結構喋ります。どこか『花子とアン』の兄やんにキャラが似てるような。

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

最近のコメント

このページの先頭へ