マッサン第143回のあらすじ~ウイスキーの肝

第24週『一念岩をも通す-3月20日(金)放送-』あらすじ(ネタバレ)

>三級ウイスキーの開発を始めて1週間。
>マッサンは懸命に安くてうまい命の水造りに挑んでいますがなかなかうまくいきません。
ウイスキー研究室で悟が見守る中、政春はウイスキー造りに取り組んでいた。
「味わいを優先するとスモーキーフーバーがとんでしまう。どがぁなアルコールで希釈すりゃええんじゃ」
「スモーキーフレーバーいうんは、そがに大事なもんなんですか?」
「ウイスキーちゅうのは香りを楽しむ酒じゃ。その味わいも香りによって大きく左右される」
二人の様子を後ろから俊夫が覗き込んだ。
「安いとうまいは両立しまへん!エッセンスを使うしかなぁんじゃ」
政春が無視して作業を続けると俊夫は再び机に戻り、嫌味を言った。
「時間の無駄じゃ思いますでぇ~」

― 家ではエリーと千加子が台所で料理をしていた。
ラジオからは東京ブギウギが聴こえる。そこに悟が帰宅する。
「ご苦労さま。今日も遅かったね」
エマは悟るだけで政春が帰ってないことに気がついた。
「お父さんは?」
「もうちいと続けるけん、先に飯食え言うて」
悟が食事をしようと席に座ると政春の父・政志が立ち上がった。
「お父ちゃん、どこ行くん?」←千加子
「ああ…ちいと、風にあたってくるわい(笑)」

― 政春が研究室で頭をかかえているとドアが開き政志が現れる。
「邪魔するど!…お母ちゃんにそっくりじゃのう(笑)」
「どこが?」
「一目見りゃ機嫌が分かる。ええ加減に仕事片づけて早う飯食うてくれんにゃ片づかん言うて、エリーさん嘆いとったど」
「そがなこと言う訳がなぁ」
「よう分かったのう。言うとったのは千加子じゃ(笑)」
「エリーには結婚してから一遍も、そがなこと言われたことがないけん」
「ええ嫁さんもろうたのう」
「ハハハ(笑)」

「『薬を使わんでも安いと美味いを両立されたる』言うた手前、あとに引けんようになってしもうたんか?」
「わしゃ…自分に妥協しとうないだけじゃ」
「ほうか。なら…しっかりやりんさい」
「親父はどうじゃった?広島の柔い水で灘・伏見に負けん美味い酒造ろう思うて色々試してみよったんじゃろう?そがな時は、どうしたんじゃ?どうやって美味い酒に辿り着いたんじゃ?」
「忘れた。そがな大昔のことは覚えとらん(笑)」
答えをはぐらかされたと思い政春は口を尖らせる。
「わしゃ、真面目に聞いとるんじゃ」
「わしも真面目に話とるわい」
「ほうか…。じゃったらもうええわ」
「ハハハハ!まあ一つ言えるとすりゃ肝をつかむんじゃ。わしゃ、ウイスキーの事はさっぱり分からんが味も色も香りも全部いっぺんに何とかしよう思わんで、まず、肝を決めて、それをつかむんじゃ」
「肝…」

「わしの場合は米じゃった。わしは、ず~っと麹にこだわっとったんじゃ。柔い水に合う麹を求めて、あちこち駆けずり回っとった。じゃけどいつまでたっても納得のいくうまい酒は出来ん。ところがある日、お母ちゃんがいつもとは違う米注文してのう。たまたま、いつもの米は売り切れとったらしい。ほいで、その米を食いながらふと思うたんじゃ。いつもとは、別の米を使ういう事は、なぁもんかいうて。ほいで今、使うとる米に出会うて、その米を、肝に据えたんじゃ。この米の良さを最大限に生かせる麹はどれじゃいうて。改めて麹を探し始めたんじゃ(笑)
「それで今、使うとる麹に?」
「考えてみりゃ、お母ちゃんのおかげじゃのう。邪魔したの。今日はちいと、飲み
過ぎたわい。先寝るど」
「ああ…」
政志は立ち上がり、部屋を出て行った。
>マッサンの頭の中を、父・政志の言葉が、グルグルと回っていました。

>翌朝、マッサンは貯蔵庫に籠もっていました。
貯蔵庫の原酒の試飲を繰り返す政春のところに悟と俊夫がやってくる。
「何をやっとるんでがんす?」
「肝を探しとるんじゃ。わしゃ今まで原酒をどがぁなアルコールで割りゃええんか、そがなことばっかり考えとった。じゃけど肝心の肝を決めずにやっとった事に気が付いたんじゃ」
「どういう意味です?」
「悟、ウイスキーの肝いうたら何じゃ?」
「…原酒ですか?」
「ほうじゃ。もう一遍テイスティングをし直して、うちの三級ウイスキーの肝になる、キーモルトを探すんじゃ」
キーモルトは原酒をブレンドする時にその中心に据える原酒の事だと俊夫が悟に説明した。

「こん中に必ず三級にふさわしいキーモルトがあるはずじゃ」
「へじゃ、またこの樽を1から?」
「いや、今までは5%しか入れられん以上、熟成の進んだ古い原酒の方がええ思うとった。じゃけど若い原酒の方がキリッととんがったスモーキーフレーバーが利いとる場合もある。蒸溜してから5年以内の樽を全部テイスティングしてみる」
政春の言葉に悟は驚く。
「5年分全部味見するんですか!?」
「信じてやり続けるしかなぁ。出会うまで絶対わしゃ諦めん」
政春に触発された悟は俊夫に木槌で樽の開け方を教わり、俊夫と共に政春を手伝う。
>その日からマッサンは毎日朝から晩まで5年以内に蒸溜した原酒を試飲し続けました。

3日目、とある原酒を試飲した政春は俊夫にも同じ物を飲ませた。
「・・・どうじゃ?」
「うん!」
悟も飲んでみたいというので政春が飲ませると悟は咳き込んだ。
「ごほっごほっ!…こりゃ香りがきつすぎませんか?」
「まだ3年もんで若い分角が取れとらん。じゃけど、これじゃったら20倍に薄めてもしっかりスモーキーフレーバーが残るはずじゃ」
>マッサンは、悟がむせるほど、香りの利いた若い原酒をキーモルトに選んだのです。

その時、俊夫が樽を見て声を震わせる。
「お坊ちゃま!この樽は…一馬が育てた大麦で仕込んだ原酒でがんす」
一馬を知らない悟に俊夫は亡くなった自分の義理の弟だと説明した。
「ウイスキーに一番合う、大麦を育てたい言うて…長いこと品種改良に取り組んどった。じゃけど…その種をまく前に出征してそのまま…。まさかこがな事があるんじゃのう…たいした奴じゃ」
>一馬の残した麦の種がマッサンの背中を強く押そうとしています。

『マッサン』第143回の感想とレビュー

ここに来て急にウイスキー造りに話がシフトしてきた感がします。個人的にはみていて楽しいし、ウイスキーの事も知れるので、こういう話は好きです。ただ欲を言えば、お父ちゃんはもっと登場していて欲しかったなぁ。あと一馬も大麦を育てるエピソードも前もってあったらよかったなぁと・・・。

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