マッサン第141回のあらすじ~命の水

第24週『一念岩をも通す-3月18日(水)放送-』あらすじ(ネタバレ)

「気が遠なるような寒さん中、牛や馬みたいにこき使われて。飯は…これっぽっちの黒パンが1個。まずい大麦のスープを無理やり腹に流し込んでも腹が減って腹が減って…。消化されんと排便された大麦を、もう一回洗うて食うんです。叔父さんは自分の出した便を食うた事がありますか?」
悟の話に驚きながら政春は首を横に振る。
「辛い労働のあとには、オルグが待っとる」
「オルグ?」

「日本の軍隊を否定し日本が間違っとると認めん限り日本には帰してもらえんのです。皆…自分が先に帰国したい一心で日本人同士が足の引っ張り合いじゃ!わしゃ誰にも心開かんと『日本が悪い、間違っとった』言うて大きな声で言い続けて、ようやっと解放されたんです」
「しかたなぁ。それが戦争に負けるいう事じゃ」
「叔父さんには分からん!わしゃ、お国のためにしぬ気で戦うた!じゃのにその国を日本を否定せんにゃ生き延びる事ができんかったんです!ナホトカから船に乗って、祖国に着いて、何年ぶりに酒を飲んだ。うまかった。涙が出た。その酒を…叔父さんは偽物じゃ言うた!」
「いや…いや、それは…」

「本物って何ですか!?わしにとっちゃあの三級の酒が本物じゃ!仲間を裏切って帰国したわしを…最初に許してくれたんが、あの酒なんです!偉そうなこと言うて高い酒造っても今の日本人は誰も飲めん!飲めん酒なんぼ造っても、そりゃ造っとらんのと同じことじゃ!」
「違う、そりゃ違うど!わしゃ諦めとらん!たとえ今、飲める人が少のうても日本は必ず…必ず復興する!その未来を信じて、わしゃ諦めず本物を造り続ける!」
「・・・未来が見えん人は、どうすりゃええんです?」
悟は悲しい顔をして貯蔵庫を出て行った。
その様子をエリーは外から見ていたが政春に声をかけずにその場を後にした。

― 帰宅した政春はリビングの椅子に腰掛け、ソファに座るエリーに話しかけた。
「わしゃこの国に…新しいウイスキーの時代が来ることを信じて、やり続けてきた。これからも今までどおり、本場に負けん美味いウイスキーを造り続ける。じゃけど…大事なことを忘れとった」
「大事なこと?」
「うん。命の水じゃ。ウイスキーの語源はゲール語の命の水に由来するんじゃ。人は水がないと生きていけん。水は命をつなぐもの。ウイスキーは人の命をつなぎ、その心を満たすものなんじゃ。わしゃこれまで三級酒はウイスキーじゃなぁ思うとった。じゃけど…悟の話を聞いてよう分かった。命の水に本物も偽物もなぁ。一級も二級も三級品もなぁんじゃ。今、求められとるんは、安い酒じゃ。みんなに飲んでもらえる安うてうまいウイスキーを造るために、わしゃ…これから頑張る」
「できるよ。マッサンなら、きっと!きっと(笑)」
>安いのに美味いウイスキーを造るというマッサンの新たな挑戦が始まりました。

― 用意したウイスキーを研究室の机に俊夫が並べたボトルを見て政春は驚いた。
「地方限定で売っとるものは別として全国規模で売り出されとる三級ウイスキーはおおかた揃えました」
「こがいにようけ出とるんか」
「今の法律じゃ、原酒が入っとらんでもウイスキーとして売り出せる。資金があってアルコールさえ手に入りゃ、誰でもウイスキーを造れる時代なんでさ」
「酒造会社と、銘柄の一覧も作ってくれたか?」
「これで、よがんすか?」
俊夫は用意した表を政春に見せた。
「よっしゃ。へじゃ順番に香料と着色料を分析していくけん帳面につけてくれ」

その時、政春は研究室の外に悟が来ていることに気がつき、声をかけた。
「どうしたんじゃ?」
「いや…」
「悟…昨日は…ありがとう。悟のおかげで…わしゃ今、自分がやらんにゃいけん事に気付けた。みんなに飲んでもらえるような、安うて、でもうまい三級ウイスキー造って売りだそう思うんじゃ」
「へじゃ、こだわっとった一級酒は?」
「もちろん造り続ける(笑)」
すると俊夫が悟にウイスキーの見学を勧めた。
「えかったら、ちいと見学していきんさるか?たまげますで!」

「まずは、香りからじゃ」
政春は市販されている3級ウイスキーが入ったグラスを手に取り、香りを確認した。
「こりゃエッセンスを使うとるのう。飲んでみるか?苦いど」
「うっ…苦っ!」
「エッセンスを使うて味付けしたら苦味が強うなるんじゃ(笑)」

その後も政春はウイスキーの香りだけで何が入っているかを当てていく。
政春の技術に悟は目を丸くして驚いた。
「なんで匂いを嗅いだだけで、そこまで…」
すると俊夫が政春の鼻は犬並みだと笑ったので政春はムッとした。
「犬とは何じゃ!犬とは!」
「申し訳がんせん。犬、以上でがんす(笑)」
「おい、俊兄(笑)」

悟もウイスキーの香りを確認したいと言い出す。
「わしも嗅がしてもろうてええですか?」
「ああ。嗅いでみるか?」
悟は政春がやっていたようにグラスに鼻を近づけ、ウイスキーの香りを確認した。

「分かるか?」
「ちいと油臭いような。」
「よう分かったのう。こりゃフーゼル油香じゃ!こがぁな不純物が混ざっとる酒飲んだらえらい二日酔いなるど(笑)」
政春の言葉に悟は更に驚いた。
「そがなことまで…」
「わしゃ、この道一筋で何十年もやってきたんじゃ(笑)」
すると俊夫が横から茶々をいれる。
「わしゃ、お坊ちゃまの前世は“ワンワン”じゃにらんどります」
「ワン!」←政春
「おっ、ほら!ワン!ワンワンワン(笑)」

―その後、俊夫と政春は悟に作業をすすめた。
「一緒にやってみるか?」
「はい!」
>酒蔵に生まれ、長年の修行で、更に研ぎ澄まされたマッサンの臭覚と集中力に悟は目をみはるばかりでした。そんな叔父の姿を見て、悟は少しずつウイスキー造りに興味を抱き始めていました。

『マッサン』第141回の感想とレビュー

今日みたいにウイスキーメインの話のほうが好きですね~。脚本家の人には悪いけど、正直、エマと一馬の恋愛エピソードより面白いです。そういえば一馬の残していった大麦ってどうなったんでしょうか。3年経過していたら、もう収穫していると思うのですが…。
とりあえず、悟の三級も一級もないというシャウトからの“命の水”→美味しい三級酒を造ろうという流れは良かったです。

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