『花子とアン』第145回のあらすじ

>甲府に疎開させていた直子が東京に帰ってきた矢先の空襲でした。
空襲によって焼けてしまった家に花子ともも、直子、美里が戻る途中、英治と旭が見つけて駆寄ってくる。
「みんな無事でよかった!恐ろしかっただろ?かよさんは?」
「分からないの…ここには来てないのね…」
「うん…僕らもさっき、何とか辿りついたところで…」
工場が被害に遭い、英治と逃げてきたと旭が説明した。

― 家に入り、花子の部屋に入ると部屋は散乱し原稿が少し燃えたあとがあった。
「お姉やんの大切な部屋が、こんな事になるなんて…」
「でも燃え広がらなくてよかったわ」
英治が大事な本を防空壕に隠しておいてよかったと安堵した表情を見せた。
すると煤だらけの妹・かよが家にやってくる。
「かよ!無事だったのね!?よかった…」
花子達は、かよに駆寄るが、かよは呆然としていたままだった。
「お姉やん…私の店…焼けてしまったの。あの辺は全部燃えて何にも残ってない」
花子は、かよをぎゅっと抱きしめた。

― 蓮子の家は被害にあっておらず、蓮子は配給のサツマイモを洗っていた。
その様子を覗き見した娘・富士子が口を尖らせた。
「配給、またお芋?」
「お母様は、お芋好きよ。お芋はね、お父様との思い出があるの。お父様と一緒になった頃、よくお父様が焼き芋を買ってきて下さったのよ(笑)」
「私は何でもいいからお腹一杯食べたい。お兄様はちゃんと食べていらっしゃるかしら?」
すると蓮子の夫・龍一が帰宅する。
「あなた!」
「よかった…無事だったか!空襲がひどいと聞いて心配して戻ってきた」
「お帰りなさい(笑)」
「ただいま(笑)」

― 蓮子は龍一に純平の話を伝えた。
「…そうか、純平は出征したのか…」
「はい。ついこの間一度だけ特別休暇で帰ってきたんです」
富士子は龍一がいたら純平は喜んだにちがいないと言うが龍一は難しい顔をする。
「私がいても、あいつを喜ばせるような事は何一つ言ってやれない…」
「私もです。送り出す前の晩純平に言われてしまいました。“笑顔で送り出してくれ”と」

― 英治は花子が翻訳していた原稿の一部が灰になっている事に肩を落とす。
「せっかく翻訳した原稿が…」
「原稿はまた書き直せばいいのよ。この原書と辞書がある限り大丈夫。私、この翻訳を完成させるわ。私に出来る事はこれだけだから(笑)
>蓮子や、醍醐は…みんなは、無事だろうか。花子は祈るような気持ちで翻訳を続けました。
夜、美里やかよ達は不安な気持ちのまま、布団に入っていた。
「今夜も空襲が来るんじゃないかしら…」
「いつになったらゆっくり寝られるのかな?」
そんな二人に花子がアンの話をはじめた。
「どんなに不安で暗い夜でも必ず朝がやって来る。アンも言ってるわ。“朝はどんな朝でも美しい”って」
「お母様。アンのお話して(笑)」
「いいわよ。『ゆうべはまるで、この世界が荒野のような気がしましたが今朝はこんなに日が照っていて本当にうれしいわ。でも雨降りの朝も大好きなの。朝はどんな朝でもよかないこと?その日にどんな事が起こるか分からないんですもの。想像の余地があるからいいわ』」
>生と死が、紙一重の中で、花子は翻訳を続けました。

花子が翻訳を続けていると、その内容に花子はひとりほくそ笑んだ。
「アンって私によく似てる(笑)」
すると突然少女の声が背後でする。
「てっ?何言ってるでえ。オラに似てるずら。グッド・イブニング!花子(笑)」
花子は、その少女が幼い頃の自分の姿をしていたので驚いた。
「てっ!?…あ、あなた、私?…はな?」
「はなじゃねえ!オラの事は花子と呼んでくりょう!」
「てっ!やっぱり、私だ」
「その本、面白そうじゃんけ!オラも読みてえ。ちょっこし読ましてくれちゃ!」
幼い花子は花子から本を受け取ると中身が英語だったので困惑する。
「てっ!全部英語じゃんけ!…花子は、これ全部読めるだけ?」
「ええ。読めるわ。あなたが修和女学校にいる時、こぴっと頑張って英語を勉強してくれたおかげで、私、今、翻訳の仕事をしているの。村岡花子、という名前で(笑)」
「村岡花子。オラも頑張ったけんど、花子も頑張ったじゃん!」
「ありがとごいす(笑)」

幼い花子は本の内容を聞きたいと目を輝かせた。
「この本、どんな話かおせえてくれちゃあ!」
「ええ。物語の舞台はカナダのプリンス・エドワード島。主人公は赤毛でソバカスだらけの女の子“アン・シャーリー”生まれて間もなく両親を亡くして孤児院へ預けられたアンは、ふとした間違いで男の子を欲しがっていたマシュウとマリラという兄妹のお家へやってくるの。マシュウは働き者で無口なおじいさんなんだけれどアンの事がとっても気に入ってしまってマリラにこう言われるの。“マシュウ。きっと、あの子に魔法でもかけられたんだね?アンタがあの子をこの家に置きたがっているって事がちゃーんと顔に書いてありますよ”“そうさな。あの子はほんに面白い子供だよ”って」
幼い花子はマシュウの口癖が祖父に似ていると驚く。
「てっ!おじぃやんみてえ!」
「そうなの!マシュウは“Well,now”っていうのが口癖なんだけど日本語で訳すと、おじぃやんの口癖だったあの言葉がぴったりなの(笑)」

そして花子は、花子とアンが似ているところが沢山あると話し始めた。
「アンは11歳の時に一人でプリンス・エドワード島にやって来るんだけど…」
「オラが修和女学校にへえった時みてえに?」
「そう!その日からアンの運命は、大きく変わっていくの」
「てーっ!アンって本当にオラにそっくりじゃん!」
「本当に私たちにそっくりなの!」
「花子!この話はいつ本になるでえ?」
幼い花子の質問に花子は言葉をつまらせた。
「…それは分からないの。…本に出来るどうかも分からないわ…」
「ほれなのに花子はどうして翻訳なんしてるでえ?」
「それはね…私の中にアンが住みついていて絶えず私を励ましてくれるから。先の見えない不安な時でも、アンは決して希望を見失わずにこう言うの。“曲がり角を曲がった先に何があるかは分からないの。でもきっと一番よいものに違いないと思うの”って」

花子とアン第145回の感想

ようやく、花子が赤毛のアンを翻訳していくんですけど…けど…なんか今更感が満載で、ちょっと嫌だな。…というのも、花子が『赤毛のアン』の原本をスコット先生に貰って数年経過しているし、なんで花子がそこまで訳したいかって理由が『住みついたから』ってのは突然すぎたような。そんな中、リトル花子が登場。二人の会話が『アンと自分は似ている』という事と赤毛のアンの内容をわかりやすく説明すると言うのは、良かった。ようやく赤毛のアン中心の話の展開なんだけど…もう来週最終回…。

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