『花子とアン』あらすじ第151回

亡くなった花子の父・吉平の葬儀のために花子達も帰省していた。
花子は吉平がのこした葡萄酒のボトルをふじの湯のみに注いだ。
「おとうの造ったブドウ酒、これで最後じゃんね」
ふじが飲もうとしたとき、徳丸武が仕様人を連れてやってくる。
「ごめんなって。…この度は吉平おじさんのこん、ご愁傷様でごいす」
ヒゲをたくわえた武が花子達に頭を下げた。
「うちの父からの伝言だけんど、吉平さんは喧嘩するのも楽しみな面白えやつだったからせいぜい賑やかに、あの世に送ってやってくりょうと」
武が連れていた使用人達が、大量の酒などを家の中に運び入れていた。
「お義父様と武さんのお父様はそんなに仲がよろしかったんですね。武さん、本当にありがとうございます」
「て~っ!!」
武は礼を言った人物が醍醐亜矢子だったことを知ると目を丸くして驚いた。
「おとうは徳丸さんに喧嘩ばっかふっかけてだに、ありがてえこんだねえ…」
ふじが懐かしむように呟いた。

― その夜、縁側に座る母・ふじに花子は羽織るものをかけた。
「おかあ、冷えるよ」
「ありがとねえ」
「ほのくし…昔、おとうがおかあに贈ったくし?」
「…あの日、おとうが倒れたのがオラの目の前でよかったよ…フフフ(笑)」
「何だか不思議…明日んなったら“今帰ったぞ”って、おとうがまたひょこりけえってきそうな気がするのに…帰ってこんかな」
「今頃、あの世で、おじぃやんや歩と、楽しくやってるら(笑)」
「おじぃやんとおとう、喧嘩してないといいけどね(笑)」

花子は、ふじに一緒に東京で暮らさないかと誘った。
「田んぼや畑は、兄やんたちに任して、これからは、おかあのやりてえこんやったらいいさ。歌舞伎観に行ったり、歌謡曲聴きに行ったり…どうかな?」
「ありがとね、はな…ふんだけんど、やりてえこんなんかオラにはねえだよ…オラの家は、ここじゃん。おじぃやんやはなたちや、ほれにおとうとなげえこん暮らしてきたこの家だけじゃんけ(笑)」
「そう…分かった…ねえ、おかあ、ちょっと貸して」
花子は、ふじがもっていたクシをふじの頭にさした。
「おかあ…きれいだよ」
「てっ!急に何を言うずら(笑)」
「本当よ…きれいだよ」

>愛する息子を戦争で亡くした蓮子は涙も枯れ果て何をする気力も失っておりました。
龍一が家に帰ると相変わらず蓮子は縁側で呆けていた。
「闇市で良い物を買ってきた。…少しだが砂糖だ」
「まあ!お母様!お砂糖ですって!」
龍一が紙袋から小さな包みを出すと娘の富士子は大喜びするが蓮子は無反応だった。
龍一は蓮子の横に行き、紙袋から短冊を出した。
「こんなものまで見つけたよ、これは君に。…また歌を詠んでくれ」
「・・・・・・・」
蓮子は何も言わず、ゆっくりと首を横に振った。

― 東京に戻った花子は翻訳した“赤毛のアン”の原稿に目を通す。
「おとうにも読んでほしかったな…」
そう呟くと、夫・英治が一冊の本を持って花子の書斎に入ってくる。
「これ、花子さんに」
「“ANNE of AVONLEA”…アヴォンリーのアン?モンゴメリの作品ね!?」
「そう。“ANNE of GREEN GABLES”の続編だよ」
「てっ…!」
「梶原さんにお願いして、何とか手に入ったんだ。古本なんだけどね」
「英治さん…ありがとう!!」
花子は、本のページを開き読もうとするが、すぐに本を閉じてしまう。
「…本当は今すぐにでも読みたい気持ちだけど…今はやめておくわ。まだスコット先生との約束を果たせてないから。この本が出版されるまで続編を読むことは取っておくわ」
「君が命懸けで守った本だ。きっと出版社が見つかるよ」
「私、絶対に諦めない。その日が来るまで、これは英治さんが預かっといて。見たら読みたくなるから」
「ハハハ。分かった(笑)」

― 花子は赤毛のアンの原稿を手に、かよの店を訪れた。
「かよ。忙しそうね」
「いらっしゃい、お姉やん、どうぞ座って。…仕事の帰り?」
「出版社に翻訳の原稿を売り込みに行ってきたんだけど…どこの出版社も売れる見込みのある本を出版したがっていて。日本で知られていない作家の本は取り合ってくれないの。こんなに夢のある面白いお話なのにな…」
「みんなまだ食べるので精一杯だからね」
「でも、こういう時だからこそ子供たちは新しい物語を求めてると思うんだけど…」
その時、警官が逃げる子供を追いかける場面に遭遇する。
「待たんかー!待てー!クソガキども!」
>当時、戦争で親を失った子供たちが町にあふれていました。

かよは、2人の幼い少女が震えながら自分の足にしがみついていることに気がついた。
「助けて下さい。お願いします!」
少女達が小さい声でかよに伝えると、子供達を追っていた警官が花子に声をかける。
「おい、こっちに浮浪児が2人逃げてきただろう?」
かよと花子は警官達にウソの情報を教える。
「こ、子供達ならみんなしてあっちの方に逃げていきましたよ…(汗)」
「足の速い子たちで、ぴゅ~っと、風のように(汗)」
二人は警官に疑われていることに気がつき、警官の後ろを指差した。
「あっ!あの子たちじゃないですか!?」
「今、走って角を曲がっていきました!!」
警官達は、花子達の言葉にだまされ、行ってしまう

二人は、警官達が見えなくなると、カウンターで震える少女2人に声をかけた。
「もう大丈夫よ」
「おまわりさんはもう行ってしまったから安心していいわよ」
少女、育子と幸子は丁寧に花子達に礼を言った。
「ありがとうございました。
>この孤児達との出会いが、かよの人生を大きく変える事になるのです。

花子とアン第151回の感想

あくまで個人的な感想ですが、ふじよりも花子の方が吉平の思い出を振り返った方が物語的にはいいんじゃないだろうかと思ってしまいました。よく誰が主役だかワカランって言われますが、こういうところも起因しているかと。
そんな中、『赤毛のアン』の続編が出ていた事を知っていた英治のアンテナ凄え!

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