『花子とアン』あらすじ第148回

「“ANNE of GREEN GABLES”直訳すると緑の切り妻屋根のアンです」
花子はカナダのルーシー・モード・モンゴメリの作品だと紹介した。
「私はその作家の作品は読んだ事はないが村岡先生が薦めるんだ。きっと面白いに違いないよ」
梶原が太鼓判を押した。
「主人公の少女が欠点だらけなんですけど、とても魅力的で物凄く面白いんですよ」
「社長と相談してみます」
「はい。よろしくお願いします(笑)」

― 数日後、小泉が再び花子の家を訪れる。
「先日、お預かりした原稿なんですが…“アンクル・トムズ・ケビン”は是非出版させて頂きたいと思います」
「…“ANNE of GREEN GABLES”は?」
「僕は凄く面白いと思いました。主人公の女の子が本当に魅力的で。でも今回は見送らせて下さい。…ルーシー・モード・モンゴメリという作家は日本では知名度もありませんし、出しても厳しいだろうと社長の判断で…弊社もまだ冒険できる状況ではなくて。本当に申し訳ありません」
小泉は頭を下げ、花子から預かっていた“赤毛のアン”の翻訳原稿を机に置いた。
「いえ。仕方のないことですから」
「では、組み版が出来ましたら、またお持ちします」
「はい。よろしくお願い致します」

― 英治は原稿を手元にため息をつく花子に気がつく。
「…ダメだったのか?」
「ええ…スコット先生との約束を果たせると思ったんだけど…」
「ガッカリする事はないよ、もう戦争は終わったんだ。これからいくらでも出版する機会は来るさ。あれだけの空襲をくぐり抜けてきたんだ。花子さんの思いを乗せて、このアンの物語が必ず日本中の少女たちの手に届く日が来るさ」
「そうね。私、諦めないわ(笑)」

その時、JOAKラジオの黒沢からの電話が鳴る。
黒沢は花子にラジオ出演の依頼をしてくるが花子は回答を避けた。
「せっかくのお話なんですけけれど、少し考えさせて下さい。…はい。…申し訳ありません。はい…ごきげんよう」
「どうしたの?」
「…またラジオに出てくれないかって」
「もう戦争のニュースは読まなくていいんだ。出てみれば?」
英治はすすめたが、花子の脳裏に蓮子から言われた言葉が蘇る。
『あなた…ラジオで日本中の子供達に語りかけてたじゃない!お国のために命を捧げなさいと』
花子は英治にラジオ出演はできないと答えた。

― かよが野菜などの食料を花子の家に持ってくる。
「私、闇市でお店をやろうと思うの。自分の店が焼けてしまった時、何もする気が起きなかったけど。戦争で何もかも失くしたのは自分だけじゃないって思ったら力が湧いてきた」
目を輝かせるかよに花子とももは感心する。
「かよ姉やんはすごいね(笑)」
「かよは私たちの兄妹の中で一番たくましいわね(笑)」
その時、花子の家に醍醐亜矢子がやってくる。
「ごきげんよう、はなさん、皆さん」
花子は久しぶりに会う旧友に抱きついた。
「醍醐さん…心配してたのよ!」

― 亜矢子は吉太郎について花子たちに話した。
「私、吉太郎と偶然闇市でお会いしたの。その時に、ふと思ったの…ひょっとしたら吉太郎さんは命を絶つおつもりなんじゃないかって。吉太郎さん、まるでどこかへ行ってしまわれるようなことを仰っていて…お別れしたあと気になって捜し回ったの。心当たりのところは全部捜したわ。でも見つけられなくて…。私のただの思い過ごしならいいんだけれど…」
すると、ももが吉平達が吉太郎の事を心配していたと話す。
「おとう、言ってたの。世の中がこうなった以上、憲兵はひどいことになるって…」
「戦争に負けたことは兄やんにとって耐えられないことだったと思うよ。今まで信じてきたものが、すっかり崩れてしまったんだから。兄やんすごく生真面目だから変なこと考えないといいけど…」
>その後も吉太郎の行方は一向にわかりませんでした。

― そんなある日、甲府の朝市から電話があり、父・吉平が倒れたという知らせを受ける。
花子、かよ、ももの3姉妹は留守を英治に任せ、甲府へ向かった。
3人が実家に帰ると布団で寝てはいたが、元気な吉平が見えた。
「はな!もも!かよ!よくけえってきたじゃん(笑)」
「おとう、起きてて平気なの?」
「平気も平気!このとおりピンピンしてら!ちょっこしクラッとなっただけじゃんけ」
吉平の様子に3姉妹は安堵した。
「心配して、飛んできたのに(笑)」
すると朝市の母・リンが感心する。
「東京からすっ飛んでけえってきてくれるなんて、いい娘たちじゃんね~」
「ハハハハ(笑)ほりゃあ俺の娘たちだから!」

「おじさん、元気そうにしてるけんど…。お医者さんもくれぐれも無理させんようにって言ってたから。何かあったら、いつでも呼んでくりょう」
朝市は花子に小声で吉平の容態を伝えて帰って行った。

― その日の夜、花子たちは、母・ふじが作る夕食(ほうとう?)に舌鼓をうった。
「こんな贅沢な食事、本当に久しぶりさあ(笑)」
そんな中、ふじと吉平は吉太郎の心配を口にする。
「吉太郎は、どうしてるずらか?」
「おまんらとこにゃあ、連絡、あったけ?」
花子達は亜矢子から聞いた話を伝えなかった。
「…兄やん、きっと元気にやってるさ(汗)」
すると、ももが家にラジオがあることに気がつき、驚く。
「てっ!?ラジオがある!」
「ハハハ!ほりゃあラジオくれえあるさ。おかあが大好きな歌謡曲を聴かしてやろっかと思って(笑)」
「本当は、おとうが欲しくて買ってきただよ。はながまたラジオに出るじゃねえかって(笑)」
「はな、ラジオに、いつ出るだ?」
かよは、花子がラジオ局から出演の話が来ていると説明したとき、だれかが戸を叩いた。
「は~い!どちらさんですか?」
ふじが戸をあけると、そこには兄・吉太郎が立っていた。
「てっ…!あ、兄やん」

花子とアン第148回の感想

花子の『ANNE of GREEN GABLES』の発音、ちょっとやりすぎじゃないでしょうか(汗)
『グッドモーニング』『パルピテーション』は完全にカタカナ英語なのに…なぜか突然のネイティブ発音を披露。でもこれって外国で暮らしていた方によくありますよね。
前に食事をした方は注文の際に「じゃあ…オゥレェンジデュースを」って。
その時、本人も気がついて爆笑してましたが(笑)

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