『花子とアン』あらすじ第147回

蓮子は訪ねてきた花子に詰め寄ると、慌てて龍一が家から出てくる。
「蓮子、よさないか!純平が死んだのは花子さんのせいなんかじゃない。戦争のせいだ」
龍一は泣き崩れる蓮子を支え、花子に帰るように伝えた。
「…花子さん、すみませんが今日はお帰り下さい」

― 花子が家に帰ると家の前に兄・吉太郎が立っていた。
家に入った吉太郎は、家に花子以外誰もいない事に気がついた。
「美里と直子は?」
「学校よ。空襲で校舎は焼けてしまったけど9月から授業を再開したの」
「英治さんは?」
「ももや旭さんたちと甲府に食糧を調達にしに行ったわ」
「…そうか。みんな無事だって聞いて安心した。大森の町も随分焼けたのに、この一角は焼け残ってよかったな」
「ええ。兄やん、ずっと顔見せてくれないから、みんなで心配してたのよ」
「いろいろと忙しくてな。…醍醐さんはどうしてる?」
「南方から戻ったっきり、まだ会えてないの」
「そうか…」
「これから日本はどうなるのかしら…」
「さあな…」
「兄やんは?軍人が大勢逮捕されてるって新聞に出ていたけど…」
「俺達は戦争に負けたんだ。どうなっても仕方ないさ」
その時、花子はテーブルに何もない事に気がつく。
「兄やん…。ごめんなさい、何も出してなくて…」
「いや、もう行くからいい」
「まだ来たばかりじゃない。ちょっと待ってて。防空壕にお菓子があるの」
花子は防空壕から菓子を持って戻るが、すでに吉太郎の姿は無かった。

― 花子の家を出た吉太郎が市場(闇市?)を歩いていると偶然醍醐亜矢子に出くわす。
「吉太郎さん?吉太郎さん!…よかった…ご無事だったんですね(笑)」
「あなたもご無事でよかった。心配していたんです」
「私もずっと心配してたんです(笑)」
亜矢子が安堵の表情を浮かべるが、吉太郎は暗い表情になった。
「…もう自分の事は心配しないで下さい。醍醐さん…あなたに会えてよかった」
「吉太郎さん…どこかへ行ってしまわれるんですか?」
「いえ、自分には行くところなんてありません。…すみません、これで失礼します」
吉太郎はそういうと歩き始める。
「待って下さい!また…すぐにお目にかかれますよね!?」
「…どうか、幸せになって下さい」
亜矢子の質問に答えず、吉太郎はそのまま人ごみに消えていった。

― 夜、夕食を食べずに縁側で呆然としている蓮子に富士子が声をかける。
「お母様もお夕食を召しあがって下さい。もう何日も食べていないでしょう?」
「・・・・・・・」
蓮子は何も答えなかったが、外からかすかに音が聞こえると勢いよく玄関に向かった。
「純平?純平!純平なの!?…帰ってきてくれたのね!」
戸をあけると誰もおらず、蓮子はその場で泣き崩れてしまう。
「純平…純平…。純平…(泣)」

― ある日、梶原が小泉という若い青年を花子の家に連れてくる。
「いや~元気そうで何よりだよ。こちら小鳩書房で児童文学の編集をしている小泉君だ」
「ごきげんよう。村岡花子です(笑)」
「この度は、お忙しいところ、お時間を作って頂き誠に恐縮でございます!」
小泉は花子を見て、すっかり緊張してしまう。
「ああ、そんなかしこまらないで下さい。片付いていませんが、どうぞ(笑)」
「失礼します!」

― 小泉は花子の家にあがると、所狭しと積み重ねてある本に目を丸くする。
「うわ~っ!凄いですね!こんなに本が残っているとは!」
そこへ、英治がやってきて梶原に挨拶をする。
「どうも、梶原さん。ご無沙汰してます(笑)」
「いや~英治君も元気そうで何より!」
花子は英治に小泉を紹介した。
「英治さん、こちら、小鳩書房の小泉さんよ」
「どうも、初めまして(笑)」
「お二人のお話は梶原さんから色々と伺っています。大変仲のいいご夫婦との事で(笑)」
「ああ…いや…(照)」

すると梶原が英治に青凛社について話をふった。
「英治君、聞いたよ。青凛社のこと。本当に残念だったね」
「ええ…今はまだ食糧を作ったりするので精一杯ですが、また何かの形で本の仕事をしたいと思ってます。とにかく家族とこの家が無事だっただけで幸運です。梶原さんのところは?」
「家は焼けてしまったけど幸い妻の実家は無事でね。妻と2人で身を寄せているんだ(笑)」
「富山先生…あっ!今は梶原先生ですね。お元気でいらっしゃいますか?」
「ああ。彼女は家より本を失ってしまった事を悔やんでるよ」
「いつでも本を読みにいらして下さいとお伝え下さい(笑)」
「世の中が少し落ち着いてきたら、出版業界も一気に動き出すと思うんだ。これから出版できる原稿を探していると言うんで小泉君を連れてきたんだよ。実は小泉君“にじいろ”のファンだったそうだ(笑)」
「はい!お小遣いを貯めて毎号買っていました。先生の“王子と乞食”、もう夢中で読みましたよ!」
「これは君を紹介しない手はないと思ってね(笑)」
「“にじいろ”のファンと、お仕事を一緒にできる日が来るなんて何だか不思議な気分です。」
「早速ですが先生の翻訳されたものを弊社で出版させて頂けませんか?」
「あ…それは私も嬉しいお話ですが…でも、すぐに出版なさりたいのでしょう?」
「そうなんです。短編でも長編でも何か翻訳が終わっている原稿があれば…」
花子「あっ、ちょっとお待ち下さい。
小泉の事情がわかると自分の部屋へ原稿を探しに行った。

「お待たせしました。こちらの作品はどうでしょうか?」
「ストー夫人ですか?」
「ええ。戦前に訳し終えたものなんですけど、結局出版を見合わせる事になってしまって…こちらでよろしければ」
「ありがとうございます!」
花子は、もうひとつ“赤毛のアン”の翻訳原稿を小泉に見せた。
「それから…こちらは翻訳し終わったばかりのものなんです」
>花子が空襲の中、命懸けで守り翻訳した物語がいよいよ出版されるのでしょうか。

花子とアン第147回の感想

仲間由紀恵さん、どうしても白髪が似合わん…全部白髪はやりすぎたんじゃないでしょうか。なんかコスプレのようですが…。
さて、久しぶりの兄やん登場ですが、気のせいか少しお疲れ?
一方の亜矢子さんは、すっかり元気に…船の一件を乗り越えたから精神的にタフになった感じ?とりあえず相思相愛の兄やんと亜矢子さんですが、どうみても30代の恋愛のように見える。でも、花子と梶原が再会するシーンでは、二人とも話し方がお年寄りを演出してか超スローに…。そんな中、梶原編集長、無事に富山先生と再婚してたんですね。いつ再婚したかはわかりませんが、なんかちょっと嬉しい(笑)

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