『花子とアン』あらすじ第141回

亜矢子の目から涙が零れ落ちた
「…ごめんなさい…突然泣き出したりしてしまって…はなさんの顔見たら何だか安心して」
「醍醐さん…いつお帰りになってたの?」
「少し前に。昭南市は戦闘が終わっていたから安全だったわ。結局戦地らしい戦地は見ずに帰ってきたの。でも…戦争とはどういうものなのか少し分かった気がするわ。死って遠くにあると思っていたけれど、すぐ隣にあるものなのね…」

― 数日後、梶原が花子を訪ねて家にくる。
「すいません。梶原さんせっかくいらして頂いたのに、おさ湯しかお出しできなくて…」
「いやいや!うちも食糧事情は一緒だ。紅茶なんか出てきたらそれこそ驚くよ(笑)」
梶原は笑顔を見せると聡文堂を休業することにしたと花子に伝える。
「勿論また再開するつもりだ。再開した暁はまた原稿をお願いします(笑)」
「是非。英治さんも青凛社を再開するつもりですから印刷の方も是非お願いします(笑)」
花子は帰国した醍醐亜矢子の様子について梶原に話した。
「あんなに明るかった醍醐さんが表情がなくなっていて…向こうで何があったんでしょう…」
梶原は亜矢子の家族から聞いた話(船団が攻撃され目の前で沈んだ)をした。
「海に漂いながら必死に助けを求める人々を見捨てて逃げるしかなかったらしい。醍醐君、帰国してから、部屋に閉じこもってしまって誰とも会おうとしないそうだ」
>醍醐から笑顔を奪ってしまうほどの戦争の悲惨さを、花子も初めて身近に感じたのでした。
花子が庭で夕食の具になるものを探していると父・吉平がリュックを背負ってやってくる。
「はな!」
「てっ!おとう!いらっしゃい!」
吉平は孫の美里と直子に“グッドアフタヌーン”挨拶するが花子と美里は慌てて止めた。
「直子ちゃん、英語は使っちゃダメ!」

庭の雑草を抜いていた様子がみてとれたので吉平は感心した。
「おお、えらく立派な畑作ったじゃん。草取りけ?精が出るな(笑)」
「違うの…今夜の、おつゆの具を探してて…」
「てっ!話には聞いてたけんど東京は、そんなに食うもんに困ってるだか!?…ほれじゃあ、やっぱし、持ってきてよかったじゃん!よいしょ。ほれ、米じゃん(笑)」
吉平は、米が入った小袋をいくつもとり出した。
「こんなにたくさん…!」
「ほれ、みそじゃん!ほれほれ(笑)」
吉平は、まるで手品のように次から次へと服から食料を出していった。

― その夜、花子と英治と吉平は、かよの店を訪れた。
「おお!2人とも元気そうじゃんけ!」
「おかげさまで、何とかやってる(笑)」
「甲府は変わりない?おかあは元気にしてる?」
「あっちはみんな元気だ(笑)」
吉平は、かよに米と味噌を渡すと、自家製の葡萄酒をこっそり見せた。
もも達は吉平の持っていた瓶に驚いた。
「えっ!?…おとう、ブドウ酒なんて造り始めたの?」
「声がでけえ!」
店にいた軍服を着た男達が店をでると、吉平は葡萄酒を持ってテーブル席に移動する。
「かよ!コップくりょう!このブドウ酒、英治君にも飲んでもれえてえだ!」
「おとう…そのブドウ酒、本当に飲めるの?」
「バカにしてもらっちゃ困る!徳丸んとこにゃあ、負けんだぞ!かよ、ブドウ酒、あんな軍人なんぞに出すんじゃねえぞ?あいつら甲州のブドウ酒を根こそぎ持ってって、どうせ夜な夜な宴会でもやってるずら!」
吉平の言葉にかよは苛立った。
「そんな事…軍人さんに失礼だよ!お国のために働いて下さってるのに!おとうは何も分かってない!」
「かよ…おまん、どうしたでえ?」
吉平は突然怒りを露にした娘を不思議そうに見た。

吉平と英治が葡萄酒を飲む間、花子は妹達に疎開についての提案をした。
「おとうがね、甲府に疎開してこないかって」
「甲府には食いもんはある。東京から疎開してきてる人らもいる。食べ盛りのボコのためにも、みんなで甲府に疎開してこうし」
「それで…美里を甲府で預かってもらおうと思うの。8月には生徒達の集団疎開の計画もあるみたいだから」
「そう…。お姉やんはどうするの?」
「私は東京に残るわ。英治さんも仕事があって東京を離れるわけにはいかないし。うちには、大切な本もたくさんあるし。かよはどうする?」
「私は行かない。私にとってこの店は命より大切なもんだ。物不足で大変だけど、なんとかやってく。私は東京に残って、この店を守る」
「かよ…」

― 8月になり、花子は直子と美里を甲府の実家に連れ帰った。
>美里と直子が安東家にやって来るのは、初めてです。
「今日からお世話になります。よろしくお願いします」
美里と直子が丁寧に祖父達に挨拶をするとリンが目を丸くした。
「てーっ!よくできたボコたちじゃんけ!」
「よく来たじゃん。2人の転校の手続きはもう済んでるだよ(笑)」
朝市が笑顔で美里と直子に声をかけた。
「ありがとう。朝市先生が学校にいてくれると思うと安心じゃん(笑)」

すると地主の徳丸甚之介と息子・武が家に現れる。
「ごめんなって!」
「武!徳丸さんも…ご無沙汰しております」
花子が丁寧に挨拶をした。
「おう。疎開してきただけ?東京はえらく大変みてえじゃんな」

ふじが甚之介たちに家に来た用件を尋ねると甚之介はぶどう酒を引き取りに来たと答えた。
「隠してるブドウ酒、全部出しちゃあ」
「てっ!何で知ってるだ!」
「軍に供出しろ!潜水艦を探す機械を作るのにブドウ酒の成分が必要なんだと」
「てっ!ブドウ酒で、潜水艦を探すだと!?…渡せねえ!決められた分は供出してるら。残った分を自分で飲んでどこが悪いだ。お国の為お国の為って俺もお国の中の一人じゃん!」
「なにを訳分からんこん言ってるだ!?」
すると吉平は水瓶(?)から葡萄酒が入った瓶を取り出し、飲みはじめた。
「あぁ~…うめえ(笑)」
「まだいっぺえ隠してるずら!?」
「ああ隠してるさ!…(ごくごく)ああ…うめえ(笑)」
>この2人の関係は、戦時下でもちっとも変わりませんね

花子とアン第141回の感想

結局、亜矢子さんは何をしに花子に会いに来たの?顔を見に来ただけ?
とにかく、前作『ごちそうさん』の源ちゃんと同じ感じで軽く病んだみたい。
結局、宇田川先生の予言どおりだったわけですか…。一方、そんな亜矢子の事情にやけに詳しい梶原編集長、やけに喋り方がスローに…そうか、花子達が50歳くらいだから梶原編集長はもういいお歳か…。富山先生とその後どうなったかいつかわかるのかな?

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