『花子とアン』あらすじ第140回

かよの店に行った花子は、かよとももに石を投げ入れられた件を話した。
「美里と同い年ぐらいの男の子だったの…非国民って叫んで…」
花子が説明すると、かよは花子達にも責任があると指摘した。
「お姉やん…本当にわかってる?お姉やんたちがどう見られてるか」
「どうって…」
「もも、あの話、お姉やんにちゃんと話した方がいいよ」
かよに促されると、ももは戸惑いながら話し始めた。
「お姉やん…美里ちゃんに“ラジオのおばさんを辞めたのは戦争のニュースを読みたくないからだ”って言ったそうね…旭さんも近所の人に聞かれたんだって。お姉やんは“どうして日本軍の勝利のニュースを読みたくないのか。日本が負ければいいと思ってるのか”って」
「そんなこと…」
「お姉やんが英語の仕事をしてる事は大勢の人が知ってるし、お姉やんの家に外国人が出入りしていた事も近所の人たちはみんな知ってるんだよ。敵国の言葉が分かって敵国に知り合いがいるだなんて近所の人達は、みんなよく思ってないんじゃないかな?お姉やんの家には英語の本や敵国のレコードもあるでしょ?こんな時だし本当に気をつけないと、もっとひどい目に遭うかもしれないよ」
かよが花子に忠告していると、軍服を着た客が見せに入ってきた。

― 花子が店を出ると、かよは呼び止め、砂糖が入った紙袋を渡してくる。
「お姉やん、これで美里ちゃんに甘いものでも作ってあげて」
「えっ!?お砂糖なんて、どうしたの?」
「うちの店は軍人さんのご用が多いから色々都合してもらってるの。甘いもの食べれば、お姉やんも元気になるよ(笑)」
「ありがとう」

― その頃、花子の家には吉太郎が来ていた。
「もし、また何かされるような事があったら、すぐに知らせて下さい」
「はい。あっ、花子、もうじき帰ってくると思いますから」
英治が吉太郎に説明すると吉太郎は英治に用事があると言い出す。
「失礼ですが…青凛社の方はいかがですか?」
「正直にお話しすると、かなり厳しい状況です。雑誌も休刊せざるをえなくなりましたし、印刷の受注もなくて…近いうちに閉める事になるかもしれません」
「差し出がましいようですが軍関係の印刷の仕事をなさったらいかがでしょうか?軍の仕事でしたら優先的に紙とインクが配給されますし自分もお役に立てるかと」
「あの…それは、花子が、お願いしたんでしょうか?」
「いえ。はなは何も。私の考えです」
「そうでしたか」

― 家に帰宅した花子はかよから砂糖を貰った話を英治にした。
「美里が学校から帰ってきたら久しぶりにお菓子を焼くわね。それから、かよに叱られてしまったわ。石を投げられたのは私が敵国の言葉を使った、お仕事をしているからだって」
「そう…」
上の空の返事をする英治に気付いた。
「英治さん?何かあったの?」
「さっき吉太郎さんがいらして青凛社で軍の印刷の仕事をしないかって言ってくれたんだ」
「引き受けたの?」
「断ってしまった。…青凛社は閉めて僕も軍需工場に働きに出ようかと思う。軍の仕事を受ければ、細々とでも青凛社を続けていけたかもしれないのに…ごめん、花子さん」
「…断ってくれてよかった。青凛社は女性と子供達の為に作ったんですもの(笑)」
「本当に、いいんだね?」
花子は首を縦に振ると、英治に手を差し出した。
「ねえ、英治さん、踊って下さらない?」
「えっ?…踊るって…」
「レコードはかけられないけれど。ほら、こうすれば、いくらでも音楽は聞こえてくるわ」
花子は目をつぶってみせた。
>あらゆる事を禁止されたとしても想像の翼までは誰も奪う事はできませんものね。

>1943年(昭和18年)秋、戦況は坂を転げ落ちるように悪化していきました。
>家を出た龍一は時折短い手紙をよこすだけで一度も帰ってきませんでした。
蓮子は純平と富士子とで夕食(ふかし芋)を食べているとラジオからニュースが聞こえる。
内容は大学、高等学校、高等専門学校在学中の理工、医系以外の学生の徴兵猶予が停止するという内容だった。
「そんな…」
ラジオの内容に驚く蓮子とは対照的に純平は目を輝かせた。
「お母様!ようやく僕もお国の為に戦えるんです!お母様たちを守る為に戦えるんです!安心して下さい!必ず命を懸けて日本を守りますから!」

1944年(昭和19年)7月
>食料をはじめ、あらゆる物が、日を追うごとに無くなっていました。
花子は美里と英治に持たせる作った弁当を二人に渡した。
「はい、お弁当!…まあ、いつもの日の丸弁当だけど(笑)」
「ありがとう。お母様(笑)」
「食べられるだけありがたいよ。それじゃ、行ってきます!」

二人を見送ると、一人の女性が花子に声をかけてくる。
「おはようございます」
「あッ…奥様、おはようございます!」
女性は花子に回覧板を渡し、連絡事項を伝えた。
「これ、回覧板。今日は10時から防空演習ですよ。夜は灯火管制の見回りもありますから、光が漏れないようにね」
「はい」
「それじゃ、後ほど」
女性が去ると上空を飛行機が飛んでいたった。
花子は昔、ブラックバーンが花子にした話を思い出した。
「平和か…戦争か…」

― 花子の家に2年前にマレーシアに旅立った醍醐亜矢子が訪ねてくる。
「ごめんください。醍醐です…」
「醍醐さん!?帰っていらしたのね!」
花子は突然の友人の帰国に喜ぶが亜矢子の表情が暗いことが気になった。
「…醍醐さん?」
「はなさん…」
「醍醐さん…どうしたの?」
>南方から帰ってきた醍醐に一体何があったのでしょうか

花子とアン第140回の感想

なるほど、石を投げ込まれた理由はそういうことでしたか…確かに外国人が出入りしているところを見られたら、そう思うだろうな~と納得。もっと拡大すると思いきや、かよと吉太郎のパワーによりあっさり沈静化して時が流れる…。それともあれは伏線?
そして醍醐さんが、マレーシアから無事帰国…ドラマの中では2年経過してますが、旅立ったのが昨日ですからね~なんの感慨もないわけで…。このドラマの時間の流れが早い特性のため、こういうシーンは、とても残念な気持ちになります。
ただ軍の出版物を出さない英治の決断は、ちょっとグッときました。花子も『ラジオは子供に夢を与えるため』と頑なスタンスをとっていたし、二人の仕事に対する誇りみたいなものに頭が下がりました。ちょっと見習いたい(笑)

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