『花子とアン』あらすじ第134回

「お客さん、誰だったの?」
風呂上りの英治が花子に尋ねた。
「兄やん。でも、すぐ帰っちゃったけど“蓮様の家にはしばらく近づくな”って…それだけ言って…どういう意味かしら?」
「何か言えない事情があるんじゃないかな…憲兵の任務上の事じゃないのか?わざわざ言いに来るなんて、たぶんよっぽどの事だ」
「でも心配だから、お電話してみるわ」
取り乱す花子に英治は夜遅いからと電話するのを止めた。

― 翌朝、花子は蓮子に電話をかけた。
「蓮様…お変わりない?」
「ええ(笑)」
「龍一さんも?」
「変わりないけれど…はなちゃんがお電話くれるなんて珍しいわね。どうしたの?」
「あっ…えっと…あ!美味しい“きんつば”があるから、もしよろしければ家にいらっしゃらない?今日はラジオの仕事もないの。よろしければ龍一さん達もご一緒に(汗)」
「まあ嬉しい。じゃあ、お言葉に甘えて、お昼過ぎに伺わせていただくわ(笑)」
「よかった…。お待ちしてます。ごきげんよう」
受話器を置いた花子を怪訝そうな顔をした英治が呼び止める。
「花子さん」
「あっ!“きんつば”を買ってこないと!」
「そういう問題じゃないだろ?」
「“蓮様のおうちに行くな”とは言われたけれど“呼ぶな”とは言われてないもの」

― 花子の家に行くと聞き、蓮子の娘・富士子は壷(飴?)を蓮子に嬉しそうに見せた。
「これ、美里ちゃんにあげるの(笑)」
「そう。美里ちゃん喜ぶわね」
「お父様も花子さんのお家に行きましょうよ」
しかし、富士子と蓮子が誘うが龍一は仕事があるからと断った。
「富士子、お母様と一緒に行っておいで」
するとその時、家の戸を叩く音がし、続けて男性の声が聞こえる。

蓮子が戸をあけると、花子の兄・吉太郎が憲兵隊を引き連れ立っていた。
「宮本龍一さんはご在宅ですね?」
「え、ええ…おりますけれど…」
「失礼します…宮本さん!」
吉太郎と憲兵達は有無を言わさず家にあがりこみ、龍一を取り押さえる。

突然の出来事に蓮子や富士子、浪子は取り乱す。
「き、吉太郎さん!一体どういう事ですか!?主人が何かしたとでも?説明して下さい!」
蓮子が隊の指揮をとる吉太郎に問い詰めるが吉太郎は相手にしない。
「宮本龍一さん、和平工作の一件で確かめたい事があります。憲兵隊までご同行願います。調べはついています。仲間と大陸へ渡る計画をしている事も」
「龍一、本当なの?仕事で行ってたってのは嘘だったのかい!?」
母・浪子が龍一に尋ねると、龍一は開き直る。
「ああ、そうだ…。何が悪い!?こんな戦争は、さっさとやめさせるべきなんだ!」
「では、申し訳ありませんが家の中を調べさせて頂きますが、よろしいですね?」
吉太郎は部下達に家の中の検めさせた。

部下達が龍一の家を調べる中、吉太郎が龍一を拘束し廊下に連れ出した。
「あなたは何をやってるんだ!?蓮子さんや子供たちの事を考えたらどうだ?何よりもまず守るべき人たちがいるだろう!」
「…この国は、どんどんおかしくなっていく。それを止めずに妻や子供を守れるか!」
吉太郎は部下に命じて、龍一を連行していく。

>宮本家がそんな騒ぎになっているとは夢にも思わず、花子は蓮子を待っておりました。
「蓮子さん、遅いね…」
「うん…どうなさったのかしら」
英治は、蓮子を待つ花子に電話をするようにすすめた。
「そんなに心配なら、電話してみたら?

花子が電話をした時、龍一が連行される最中で、蓮子は電話に気付かなかった。
憲兵隊に家の外へ連れ出される龍一は蓮子に言葉を残した。
「心配するな。すぐに帰ってくる。母さんと子供達を頼む」
蓮子は、夫を連れて行く吉太郎に詰め寄った。
「主人をどうするんですか!?」
「…申し訳ありませんが、お答えできません。失礼」

近所の人間に罵倒されながら父・龍一が憲兵隊に連れて行かれるのをちょうど帰宅してきた息子・純平は見ていた。そして、すぐに蓮子に駆寄った。
「お母様…どういう事ですか!?お父様はなぜ憲兵に…!憲兵に連れていかれるなんて、お父様は一体、何をしたんですか!?お父様は国賊なんですか!?」

― 花子は蓮子が電話に出なかったので心配になり、妹・ももに美里を託した。
「もも、ちょっと美里をお願い!やっぱり行ってくるわ」
「花子さん!」
英治も慌てて花子のあとを追いかけた。

― 蓮子の家に到着すると玄関でうずくまる蓮子が見えた。
「蓮様!蓮様、どうしたの!?」
「何かあったんですか?」
花子と英治が声をかけると蓮子は、花子をにらみつけた。
「はなちゃん…吉太郎さんに話したのね?…龍一さんの事、何か話したんでしょう!?はなちゃんの事、信じてたのに!」

花子は蓮子に責められ、必死に返答しようとするが言葉がでてこなかった。
「蓮様…私は…私は何も…」
すると隣にいた英治が花子の代わりに事情を説明する。
「誤解です。約束の時間にいらっしゃらないし、電話もつながらないので花子は心配してこちらに…」

すると浪子が現れ、勢いよく戸を閉めた。
「お帰り下さい」
花子と英治は突然振り出した雨にずぶ濡れになった。

花子とアン第134回の感想

東京駅で打合せ。いつも東京駅周辺を歩くと思うのですが、スモークがかかったレクサス多すぎ(笑)あれって、乗ってるのは上場企業の重役さん達かな?
さて、今日は龍一VS吉太郎というイケメン対決だったわけですが、もう少し兄やんと蓮子さんを絡ませて欲しかったかも・・・。兄やんが龍一に注意する意味があんまりよくわからん。兄やん、実は今でも蓮子さんが好き~くらいの方が燃えたかも。
それと龍一より息子・純平の方が老けて見える方が気になって気になって(笑)
批判とかする気は毛頭無いんですが、腹心の友で頭がよさげな蓮子さん、いくら動揺しているからって『はなちゃんのこと信じてたのにぃぃ』は、いかがなものかと。
この台詞って花子が『私が密告したのよ~www』とか言われて出てくるならわかるけど、様子を見に来た花子に言うのは、物書きとしては、いささか軽率な言動かと思いました。

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