『花子とアン』あらすじ第132回

>美里を元気づけようと花子はニュースの原稿に書かれた軍用犬をテルという名前にして伝えてしまいました。
放送が終わると有馬が怪訝そうな顔をしていた。
「…読み合わせの時と原稿の内容が違いましたね?テルとかテル号とか…問題になっても私は一切関わり合いになりたくございませんので。では、ごきげんよう。さようなら」
有馬が放送室を出ると同時に黒沢が入ってきた。
「村岡先生。お話があります」

― 黒沢はラジオ局の廊下で花子に放送について質問した。
「先程の放送で原稿にない事をお話しされましたよね?犬の名前をテル号と…
「はい…申し訳ありませんでした」
「先生はこれまで子供たちが理解しやすい様に言い回しを変える事はあっても今日の様に本番で内容を変える事はなさらなかったのに…なぜテル号と付け加えたんですか?」
「・・・・・・・・・」
>まさか自分の娘を元気づけたかったからとは、とてもじゃないけれど言えません。

「子供向けのニュースであっても事実を曲げてはいけない。それが放送というものです。それに政府の放送への統制が一層厳しくなっている事は先生もご理解頂いていますよね?逓信省の検閲を終えた原稿を変更したとなると…」
そこへ通りがかった漆原が黒澤の話を耳にして顔を青くした。
「何!?…検閲済みの原稿は変えてはならないと何十回も申し上げているのに!勝手に変えて逓信省に目をつけられたら私のクビが…番組に関わった全職員のクビが飛ぶかもしれないんですよ!?…局長は何て?」
「会議中だったので聞いてらっしゃらないと思います」
黒沢の言葉に漆原は胸をなでおろしたが、花子に厳しい目を向ける。
「…この際だから申し上げておきます。村岡先生は我々ラジオ局の立場というものを理解してらっしゃらないようだ。いいですか?我々は国民に国策への協力を促す立場にあるんです。先生は、そういう社会の事には全く興味がないかもしれませんが…」
「いえ…そんな事ありません」
「ご婦人というものは家の事や子供の事で頭がいっぱいで他の事は何にも見ないで生きてますからね~」
「…お言葉ですが女性の関心は家の中だけだけではなく、確実に社会に向いています!」
「では我々組織の立場も配慮して頂きたいですねぇ」
「村岡先生のお話を楽しみにしている子供達の為にこの番組は続けていきたいんです」
「本当に申し訳ありませんでした。以後気をつけます」
花子が再度、黒澤達に頭をさげると漆原は舌打ちをした。
「…ったく!これだから女は」

― 夕方、花子が家に帰ると美里が元気よく出迎える。
「お帰りなさい!お母ちゃま!テルは元気なのね!?テルは偉いのよ!戦争に行って、兵隊さんのお手伝いをしたから、テル号っていう名前になったの。テルより偉い名前なのよ!」
英治は花子に吉太郎が美里にテルが戻ってこないと言った話を説明した。
「テルはもう戻ってこないって言われて…美里、泣いてしまったんだ。…でも、放送を聞いてからすっかり元気になった。テル号はテルだと思ってるよ(笑)」

― 夜、すでに布団では美里がぐっすり眠っていた。
「今夜は『テル、テル』って大はしゃぎだったから、すぐ寝ちゃったよ(笑)」
「…本当はね、今日の放送でお話した、軍用犬に名前は付いていなかったの。私が勝手にテル号って付けてしまって…。ラジオを聞いてくれた子供たちに申し訳ない事をしたわ」
「確かにテル号なんて言わない方が犬を連れて行かれた他の家の子供達も皆喜んだだろうね。自分の犬も戦地で活躍してるんだって。でも、テルの事を想像してる時の美里は本当にいい笑顔してた。瞳をキラキラ輝かせて。花子さんは今日美里に素敵な贈り物をしたんだよ」
「私…たとえ世の中がどんな状況になっても、この子達の夢だけは守りたい」
「ああ。
>子供はいつの時代も美しい夢を持っています。それを奪ってはならないと花子は心に誓いました。

そんなある日、花子の家に宇田川満代から電話がかかってくる。
「報告したい事があるの。3時にかよさんのお店に来てちょうだい」
「てっ…今日の3時ですか?」
「必ず来るのよ」
宇田川が一方的に電話切った時、醍醐亜矢子が訪ねてくる。
「宇田川先生からのお招き、はなさんのところにも来たでしょう?」
「ええ、たった今…」

― 花子と亜矢子は宇田川に言われたとおり、かよの店を目指した。
すると上空の飛行機から凄まじいエンジン音が聞こえる。
「…ねえ、醍醐さん。前にもここで飛行機を見た事があったわね?」
「ええ…」
「最近よく、あの時のブラックバーン校長の言葉を思い出すの。『平和か戦争か…それは我々の上に懸かっている課題である事をよく考えておきなさい』…」

― ふたりが店に着くと、店には大勢の客がいた。
かよと蓮子が花子達に声をかけてくる。
「お姉やん、こっち」
「ごきげんよう、はなちゃん。醍醐さんも」
「蓮様もいらしてたの?」
「ええ。お招きの電報を頂いたの」
「やっぱり結婚なさるのかしら?」
「まあ!ご結婚の報告?それはおめでたいわね(笑)」
蓮子が笑うと、かよが宇田川の服装について指摘する。
「それにしては宇田川先生、今日は地味ないでたちですよ」

すると男性の司会者らしき人物が宇田川と長谷部にスピーチを促す。
「それでは、先生方、お願い致します」
「私、この度、長谷部汀先生をはじめとする諸先生方のご推薦を頂ましてペン部隊として大陸の戦場へ向かう事と致しました」
「…ペン部隊?」
花子は聞きなれない言葉に困惑する。

「宇田川先生には従軍記者として、戦地に赴いて頂きます」
「お誘いを受けて、すぐに決めました。日本軍の躍進ぶりを目の当たりにできる、またとない機会ですもの」
「私達の為に命を懸けて戦って下さってる兵隊さん方の事しっかり取材して書いて下さい!」「はい!」
「宇田川満代先生、万歳!万歳ー!」
店内は万歳一色になる。
>時代は大きく動き始めておりました。

花子とアン第132回の感想

結局、テル騒動は廊下で嫌味と説教されて終わりなのでしょうかね。先週末の予告では大問題になりそうな雰囲気+昨日の美輪さんの煽りはすごかっただけに、ちょっと緊張して観てたんですけど・・・ま、時間もないですしね。サクッといきますか(笑)
さて、ペン部隊なるものについては私は初めて耳にしました。宇田川先生ってそういうキャラでしたっけ?あと花子達が当日に呼ばれる理由もちょっと不思議なんですけど…
話の展開が加速するので、こういった疑問が増えてきたな~最近↓。

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