『花子とアン』あらすじ第131回

「テルいつ帰ってくるの?テル帰ってくるんでしょ?」
「美里…テルはもう…」
娘の美里の質問に英治は困惑しながら返答しようとすると花子が横から割ってはいる。
「帰ってくるわよ!テルは兵隊さんのために一生懸命働いて、きっと帰ってくるわ!」
「美里が良い子にしてたら早く帰ってきてくれる?」
「そうね(笑)」
「美里、たくさん良い子にしてるわ!」
>花子は美里を悲しませたくない一心で嘘をついてしまいました

― 美里は夜もテルの事を考えていた。
「テル、ちゃんとご飯食べたかなぁ?」
「心配しなくても大丈夫よ。“今日も1日よく頑張ってお仕事しましたね”って兵隊さんたちからたくさんご飯を頂いてるわ(笑)」
「ねえ、お母ちゃま。テルは今どこにいるの?」
「それは…」
花子が言葉に詰まらせると英治が助け舟を出した。
「海の向こうに渡るために、きっと今頃お船の上だよ」
すると美里は目を閉じて、テルが船に乗っている事を想像しはじめた。
「テル…兵隊さん達と一緒に大きなお船に乗ってるわ(笑)」
「うん。お船の上で兵隊さんたちに可愛がられてるわね」
「そんな遠い所に行って、迷子にならない?」
「兵隊さん達がついてるから心配いらないわ」
「よかった。テル、早く帰ってこないかなあ(笑)」
 その夜、花子は美里にウソをついた事をを後悔した。
「どうしよう…あんな事、言っちゃったけど…」
「しょうがないよ。テルがもう帰ってこないなんて…言えないよ」
「そうよね…」

― そんなある日、花子が仕事をしていると、ももと美里が外から帰ってくる。
「お母ちゃま、ただいま!」
美里は家に帰宅するなり、テルの犬小屋に走っていく。
ももが美里の行動を花子に説明した。
「“テルが帰ってきてるかもしれない”って…今日も急いで帰ってきたの」
「そう…」
>その後も美里は毎日、テルの帰りを心待ちにしていました。

― ある日、吉太郎が家を訪ねてくる。
「美里、少し会わないうちにまた大きくなったな(笑)」
「兄やん、いらっしゃい。久しぶりじゃんね(笑)」
「しばらくだな!みんな、元気そうじゃん。はい、これ土産だ」
吉太郎が饅頭をもってきたので花子とももは驚いた。
「てっ!…兄やんがお饅頭?」
「たまには土産くらい持ってくるさ。いや、実を言うと、はなにちょっと頼みがあってな」

― 花子は本にサインを書いた。
「上官の甥っ子が、はなのラジオ番組が大好きらしくて。悪いな(笑)」
「ううん、嬉しい。はい、どうぞ。これぐらいいつでも言って(笑)」
その直後、花子はラジオの収録のために家を出ることになる。
「兄やん、せっかく来てくれたのにごめん…美里、いい子にしてるのよ」
「お母ちゃま。行ってらっしゃい!」

― 吉太郎は美里が描く絵を見て感心した。
「へえ~上手だな(笑)」
「テルが兵隊さんをお助けしてるところよ」
その時、はじめて吉太郎は犬小屋にテルがいないことに気がついた。
「テルは?」
「兵隊さんのために働きに行ったの」
「兵隊さんのために?お母ちゃまがそう言ったのか?」
「テルが帰ってきたらね、いっぱい褒めてあげるの!ご褒美もあげるのよ!早く帰ってこないかな~」
「美里、テルは、お国のために身を捧げて働いてるんだ」
「でも帰ってくるんでしょ?美里がいい子にしてたら早く帰って来てくれるわよね?」
「…帰ってこられなくても、テルはお国のために立派に尽くしたということだ…」
吉太郎の言葉に美里はショックを受け、英治の作業場へ駆け込んだ。
「お父ちゃま!」
「美里、どうした?」
すると美里のあとから吉太郎がやってきて、英治に頭を下げた。
「申し訳ありません。自分が余計な事を言ってしまって…」

― ラジオ局の廊下で花子は漆原とすれ違った。
「ああ…ごきげんよう。よろしくお願い致します」
有馬は暗い表情で挨拶をして歩いていく花子について感想を漆原に伝える。
「あんなに浮かない顔で“ごきげんよう”もないものです」
「原稿さえ読み間違えなければいいんだ」

― 花子は本番前に原稿の読みあわせをおこなう。
「このぐらいの速さで、本番もよろしくお願いします」
「はい」
黒沢のサインに花子がうなづくが、隣から有馬に注意を促される。
「正しい発音。滑舌に注意!一字一句原稿は正確に!」
「…はい」
「逓信省の目が厳しくなっていますからね。原稿を正確に読む事は、ますます重要です」

― そして本番、花子はマイクに向かって原稿を読み始めた。
「全国のお小さい方々、ごきげんよう。“コドモの新聞”のお時間です。犬の兵隊さんに功労賞が贈られたというお話です。犬の兵隊さんと呼ばれる軍用犬は、戦地でお働きの兵隊さんをお助けして、大変お役に立っていると、何度かお話しましたね。この軍用犬の中には、皆さんのおうちで飼われていた犬もたくさんいます。その中の、あるおうちで飼われていた犬…」
花子は原稿を読みながら、テルと美里の事を思い出した。

「…テルは戦地で元気に兵隊さんのお役に立っています。テル号は、隠れていた敵を見事に探し出し、兵隊さんをお守りするという、大変立派な働きをしましたので、この度、功労賞を与えられました」
花子がテルの話をしたので、ラジオを聴いていた美里は大喜びした。
「テル!テルだぁ!テルがニュースに出たよ!」
>もちろん、原稿には、テルとも、テル号ともひと言も書いてありませんでした。
>これはまずい事になりそうです。

花子とアン第131回の感想

美里が生まれて5年が経過しているので、美里は5歳のはず…
花子がテルについてウソをついた事にあそこまで落ち込むのは、ちょっと違和感があります。5歳児に言っても理解できないし、仕方ないんじゃないかなって…。
どっちかっつーと、5年も可愛がった愛犬が連れて行かれたことをもっと悲しむべき状況かと。それよりひょっこり兄やん登場、亜矢子とは、すっかり終わった様子…あの一連の騒動はなんだったんでしょう…。

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