『花子とアン』あらすじ第129回

>歩の誕生日と同じ、9月13日、ももと旭に、可愛い女の子が生まれました。
「おめでとう、もも。よく頑張ったじゃん(笑)」
かよと花子が妹を祝福している頃、家の外では夫・旭がな沢山名前が書いてある紙をもって、英治の前を右往左往していた。
「よし!やっぱり、これだな!」
「益田…桃太郎。う~ん…ちょっとねえ…(汗)」

― 英治は筆で紙に“美里”と書いて、ももと旭に見せた。
「…やっぱり桃太郎の方がよくないか?」
旭は不服そうに言うが、ももは首を振った。

― 1933年(昭和8年)冬 美里が生まれて3か月が過ぎた。
花子がラジオ局の一室で原稿を直していると漆原が部屋にやってくる。
「村岡先生、ごきげんよう。今日も随分と原稿に手を入れてるようですね?」
「あと少しで終わります」
「今日は、こちらの原稿に差し替えて下さい」
漆原はそういうと、新しい原稿を花子の前に置いた。
「え?…でも先ほど黒沢さんと相談して今日はこの原稿にと…」
「先生の担当なさる週はのん気な話題が多すぎるのではないでしょうかね~ご自分の人気取りのために面白おかしい話ばかりを取り上げるのは、いかがなものかと。今日はこっちのニュースにして下さい」
花子は漆原の持ってきた原稿に目を通すと反論した。
「この内容なら明日でもいいんじゃないですか?時間もないですし…」
「手直しせずに、そのまま読めばいいじゃないですか。じゃあ、後ほど。ごきげんよう」
漆原は満足そうに部屋をあとにする。
「…ダメだ。これじゃ子供たちに伝わらない。
花子は再度原稿を読むと赤の色鉛筆で修正作業を開始した。

『全国のお小さい方々、ごきげんよう。これから皆様方の、新聞のお時間です。満州でお働きの兵隊さんをお助けして色々な手柄を立てる犬の兵隊さん、すなわち軍用犬のお話はついこの間も申し上げましたが陸軍ではこの4月から5年がかりでこの軍用犬をどしどし育てる事になりました。そこで軍用犬の学校が…』
指揮室で花子のラジオを聴いていた漆原が不機嫌な顔で黒沢に質問をした。
「また原稿直したのか。
「…はい」

― 夜、花子が家に帰ると旭が倒れたことを英治とももから聞かされる。
「旭さん、ずっと咳をしていて熱も下がらないから病院で診てもらったら結核でした。入院して経過見てみないとよく分からないって…でも、よくないみたいで…お姉やん、しばらくの間、美里を預かってもらえませんか?」
「もちろん、いいわよ」
「助かります」
「もも、お姉やんに遠慮なんてしないで」

― その夜、花子と英治は旭ともものことを案じた。
「旭さんとも結ばれて、こんなに可愛い赤ちゃんも授かって、これからって時にどうしてももだけ、あんな悲しい思いをしなきゃいけないの…」
「旭君が一日も早く良くなってくれることを祈ろう」

― ある日、花子が仕事をしていると寝ていた美里が急に泣き出したの慌てて抱っこする。
「美里ちゃん…ミルクは、さっき飲んだばっかりだし、おしめも替えたし…」
するとそこへ英治がニコニコしながら帰ってくる。
「随分元気に泣いてるね?」
「そうなの。さっきまではいい子だったんだけど…」
「美里ちゃん、今日は、お友達を連れてきたよ。ほら!」
英治が服をめくると中から子犬が顔を出した。
「てっ!可愛い!どうしたの?」
「いつの間にか僕の後ついてきちゃって。帰らなくてさ~。この子、うちで飼わない?」
「美里ちゃんも賛成よね(笑)」
子犬の名前は“テル”にしようと花子が言い出す。
「泣いてた美里ちゃんの涙が、あっというまに晴れたから、てるてる坊主のテル(笑)」
「てるてる坊主のテルか!うん、いいね(笑)」

― そんな中、吉平とふじから手紙が届く。
『旭君の事心配してます。はな、忙しいとは思うけんど、ももの事、助けてやってくりょう何か困った事があったらすぐに言うだよ。いつでも飛んでくから。おとう、おかあより』
手紙を読んでいると、ももが家に帰ってくる。
ももは、花子と英治に旭の状態や治療について伝えた。
「空気のいい所で2年くらいじっくり治療した方がいいって、お医者様が。私も旭さんについていきたいんです。ただ…赤ちゃんには移りやすい病気だから、よくなるまで一緒にいない方がいいって…美里には申し訳ないけれど、今は旭さんの側についてあげたいんです。前の主人は、お医者さんにも連れていけなかった。だから旭さんには精一杯の事したいんです!旭さんが退院できるまで、美里をお願いできませんか?」
「いいわよ。うちはいくらでも(笑)」
「本当にすみません…美里…よかったね」

すると、ももは花子に謝りたかった事があると言い出す。
「東京に来たばかりの頃、私、お姉やんにひどい事こと言ったでしょう?お姉やんはずっと陽の当たる処を歩いてきて惨めな思いなんてしたことない人だと思い込んでた。でも違った。私の知らないところで悔しい思いもいっぱいして涙もいっぱい流して…私、お姉やんが羨ましくて、そんな事も分からなかった…。あの時、お姉やんの“ごきげんよう”っていう言葉が、す~っと心に入ってきて、オラまでここ(胸)が温かくなった。それなのに…ずっと素直に謝らなんで、ごめんなさい!」
「ううん…お姉やんこそ、ももの気持ち分かってやれなくて、ごめんね」
「お姉やん…オラ、もうこれっぽっちも自分を惨めだなんて思っちゃいんよ。旭さんみたいな優しい人に出会えて。お姉やんやお義兄さんに祝福してもらって。美里も元気に生まれてきてくれて。本当に今は毎日旭さんの看病できて、本当に幸せ。そう思えたのは、お姉やんのおかげだよ」

「ももさん。美里ちゃんのことは心配しなくていいから。旭君の看病しっかりやって上げて下さい」
「はい。ありがとうございます…」
「もも…大丈夫よ。旭さん、きっと元気になるから(笑)」
「ありがとう(笑)
>こうしてももは、美里を花子たちに託し、旭の療養先に向かいました。

花子とアン第129回

旭という登場人物は、結構重要なポジションというか花子の人生を大きく変えた人なのに、もうドラマから退場。この3日間、見逃したら突然、花子に子供がいることに誤解してしまいそう(笑)。それはさておき、漆原部長の謎のイジワル、花子に人気が出たら漆原部長の株もあがるのでご満悦じゃないんですね。

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