『花子とアン』あらすじ第123回

花子が家に帰ると英治の周りに子供達が集まっていた。
「ただいま…どうしたの?みんな…」
「見てくれ、これ!最新型のラジオです(笑)」
英治が誇らしげに小さい箱を見せたが、花子の顔はひきつってしまう。
「てっ…ラジオ…」

>その頃、宮本家はとんだ修羅場となっておりました。
「突然押しかけて申し訳ありません!吉原から逃げてきて、ここしか行く当てがなくて…」
「主人は今、おりません。お帰り下さい」
「そんな事言わずに、どうかお助け下さい!大好きな宮本蓮子先生に一目会いたくて…!」
「…えっ?私に?」
雪乃は切り取った蓮子の記事をテーブルに置いた。
「先生のお書きになった記事、読みました。“どのような境遇であれ女だからという理由で諦めてはならない。女も、自らの人生を生きてよいのである”先生の言葉に勇気づけられ、私は、廓(くるわ)から逃げ出してきたのです。どうかお助け下さい!お願いします!」
雪乃が頭を下げると蓮子は承諾する。
「…分かりました。雪乃さん。今日からここで一緒に暮らしましょう」
蓮子の言葉に浪子は耳を疑った。
「本気なの!?蓮子さん。今ごろ廓の連中は血眼になってこの人の事捜してんのよ。そんな人かくまったりして…」
すると突然スーツ姿の龍一が現れる。
「僕も賛成だ。あなたが自由になれるようできるだけの事はします」
「主人は、弁護士なんです。社会に虐げられた人たちの味方です」
「やっぱり来てよかった…。先生、ありがとうございます。ありがとうございます」

>そして、いよいよ花子のラジオ初出演の日がやってきました。
「花子さん。緊張してる?」
「練習はしたけれど、やっぱり緊張するわね」
ラジオ局へ出発する花子に英治は歩の写真が入ったお守りを渡した。
「これ、持っていきなよ。ニュースの原稿を読もうとするんじゃなくて、歩に新しいお話をするつもりでやってみたらどうかな?」
「ありがとう。行ってきます(笑)」

― ラジオ局に到着し出番を待っていた花子に黒沢が新しい原稿を渡してくる。
「帝国議会の話とは別に、こちらのニュースも読んで頂きたいんです。今朝方、動物園のライオンが逃げ出した事件がありまして。こちらもお願いできますか?」
「そんな…急に原稿を渡されても…!」
「本番までに、練習する時間、まだありますから。ではよろしくお願いします」
黒沢と有馬が部屋を出て行くと花子は小さくため息をついた。

― 花子はラジオ指揮室にいる黒沢に原稿を見せた。
「お願いがあります。大変失礼ですが、ニュース原稿を書き換えさせて頂きました。この原稿を、読ませて頂けませんか?」
赤い線で添削された原稿を見て、有馬は目を丸くした。
「何を仰っているのですか!?あなたは語り手としてここにいるのです。原稿を一字一句正確に読む事が語り手の仕事です!」
「ですが元の原稿のままだと子供たちは途中で飽きてしまうと思うんです。小さい子供達の我慢は5分ももちません。分かりやすく、易しい言葉にした方が、より楽しんで聞いてもらえるのではないでしょうか?」
「ニュース原稿というものは事前に逓信省の確認を取ります。今更変更など…」
「無茶なお願いをしている事は分かっていますが、もっと子供たちにニュースを楽しんで聞いてもらいたいんです。どうかお願いします!」
花子の原稿に目を通した黒沢は急いで逓信省の確認を取りに部屋を出て行く。

― 花子のラジオ出演時間を前に花子の妹・かよは店のラジオの設定に苦戦していた。
「うまく聞こえないな…早くしねえと始まってしまうよ…」
すると客の男性がかよを心配して声をかけた。
「どうしたんですか?ラジオなんか買い込んで」
「お客さんから古いのを安く譲ってもらったんですよ。うちの姉がラジオに出るもんで」
「えっ!?そりゃすごい!!」
男性客は素直に驚いた。

甲府の徳丸甚之介の屋敷では朝市やふじ、吉平達がラジオの前に集まっていた。
花子の家にも近所の子供達や醍醐亜矢子、蓮子と龍一、その子供達が花子のラジオ番組の開始を待っていた。
「6時20分になったら、ここから、はなちゃんの声が聞こえてくるのよ(笑)」
蓮子が説明すると純平が笑顔になった。
「ラジオの電波って、すごく遠くまで飛ぶんでしょ?お空の上の歩君にも届くね(笑)」
「そうね」
そして時刻は6時“コドモの時間”の放送が開始され、有馬の声がラジオから聞こえてくる。

「さて、続きましては、本日より始まります、ニュース番組である“コドモの新聞”です。お伝えしますは、児童文学の本を多く書かれております、村岡花子先生です」
花子は指揮室の黒沢の合図を確認して原稿を読み始めたが、緊張してかんでしまう。
「ぜ…全国の、お小さい方々、ごきげんよう“コドモの新聞”のお時間です…」
しかし英治から受け取った歩の写真がはいったお守りにより花子は落ち着きを取り戻す。
「京都の動物園で、ライオンが逃げ出したお話です。今朝の8時頃、京都市にある動物園で今
年13になるライオンが園長さんの隙を見ていきなり檻の外へ飛び出しのそのそと面白がって動物園の中を、歩き回りました。このライオンは京都で…」

無事に原稿を読み終え、ラジオ番組“コドモの時間”は終了する。
放送を終えた有馬が収録室をでると歩の声が聞こえる。
「お母ちゃま…あ~あ~JOAK東京放送局であります」
顔をあげると歩が立っていた。
「歩ちゃん…歩ちゃんのおかげで、お母ちゃま何とかお話しする事ができたわ」
「お母ちゃま(笑)」
「ありがとう。歩ちゃん(笑)」
「フフ(笑)」
歩の幻は笑顔を見せると、そのまま消えてしまう。

>こうして、“コドモの新聞”第1回目の放送が終わりました。

花子とアン第123回の感想。

昨日、黒沢さんの上司・漆原氏が花子の事を『山岡』と間違えたのは何かの伏線かと思いきや単なる間違いだったようで…さて、修羅場といいつつ実は蓮子を頼ってきた雪乃ちゃん。
ふと、どうやって住所がわかったのか気になりましたが…その前にやはり後回しにして欲しかった…。というのも、思いのほか花子のラジオエピソードは胸に熱い!
息子の歩の幻が出てきたシーンもよくある王道かもしれないけど、泣きそうになりましたよ。なにげに歩役の子、ちょっと生意気っぽいところが可愛い(笑)
そんなわけで壇蜜さんは好きだけど、後回しにしてほしかったのであります(笑)

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

最近のコメント

このページの先頭へ