『花子とアン』あらすじ第118回

歩の葬儀が行われ、喪主の英治が集まった吉平や吉太郎たちに挨拶をする。
「本日は歩の葬儀にお集り下さいましてありがとうございました。歩の死は…あまりに突然でした。今でも信じられません。歩のいない時間をどうやって過ごしていったらいいか、情けない話ですが僕達には考えられません。皆さん、どうか花子を支えてやってください。宜しくお願いいたします」
英治が頭を下げると花子も呆然としながら頭を少し下げた。

― 花子の部屋(?)にフラフラとやってきた吉太郎は棚の歩と作った鉱石ラジオを手に取り、その場で泣き崩れる。
偶然、部屋の前を通りがかった醍醐亜矢子は一人で号泣している吉太郎に気がついた。
亜矢子は号泣す吉太郎に白いハンカチに差し出した。
「すいません…」
「吉太郎さんは歩ちゃんの親友でいらっしゃっいましたものね」

― 蓮子が家に到着すると純平が抱きついてくる。
「お帰りなさーい。お母様は僕が死んだら悲しいの?」
「純平?」
「歩君、天国に行っちゃったんでしょ?」
純平の言葉に蓮子が驚くと龍一の母・浪子が現れる。
「私が教えたの。花子さんのところへ行って歩君と遊ぶんだってきかないもんだから」

蓮子は心配そうに自分を見ている純平に優しく声をかける。
「悲しいわよ。純平がいなくなったらお母様、とても生きていけない…」
そして純平を力いっぱい抱きしめると純平は少し照れくさそうにした。
「くすぐったいよぉ~」

― 葬儀の後、花子は部屋にある船の玩具や鉱石ラジオを見渡した。
呆然とする花子に父・吉平が声をかける。
「はな…大丈夫け?」
「うん…」
花子は小さくうなずいた。

>翌日、蓮子は再び花子のもとを訪れます。
蓮子は歌を書いた短冊を花子に差し出した。
「はなちゃん…こんな事しかできなくて…」
「蓮様…ありがとう…」
『あすよりの淋しき胸を思ひやる心に悲し夜の雨の音』
『母と子が並びし床の空しきを思いやるなりわれも人の親』
『われにさへけさは冷たき秋の風、子を失いひし君がふところ』
>蓮子から贈られた歌の数々が花子を仕事に向かわせました。

吉太郎は歩の遺骨に手を合わせると、花子について英治に尋ねた。
「はな、どうしてますか?」
「書斎に籠もって仕事をしています」
「…仕事?」

吉太郎は部屋に行き仕事をしている花子に驚いた。
「はな…」
「あっ、兄やん来てただけ」
「もう仕事なんしてるだか…」
「翻訳の締め切り過ぎちまって急がんきゃ…」
「歩が死んだばっかだに、よく仕事あんてできるじゃんけ!」
「・・・・・・」
花子は何も言い返すことができなかった。
吉太郎は不満そうに棚にあった鉱石ラジオを手に取った。
「…これ、持って行くぞ」

― 吉太郎は妹・かよの店に行き、不満を口にする。
「はなのやつ、こんな時に仕事なんか…」
「兄やん?」
「母親が仕事してるせいで歩がどんだけ寂しい思いをしてたか、はなはちっともわかっちゃいん…」
「姉やん、今ほうしかできんじゃねえかな…オラもあの頃はほうだった。体動かしていんと苦しくて寂しくて…生きてるのが怖かった。ふんだから昼も夜もがむしゃらに働いてたさ。
姉やんにとっちゃ、きっと、ほれが物語作ったり翻訳する事なんだよ」
かよは店のカウンターの奥に飾ってあった郁哉の時計を手に取って兄に言った。

― 翌朝、英治は、仕事中の花子に飲み物を渡した。
「徹夜したの?」
「ええ…ありがとう」
「梶原さんには僕が電話して渡しておくから君はゆっくり休めよ」
「まだ眠くならないからもう少しだけ」

― 梶原が原稿を受け取りに来る。
原稿チェックしていくと梶原の目にとあるページが目に留まる。
「英治君…これ…」
梶原から一枚の原稿用紙を受け取った英治は内容を見て驚く。
「申し訳ない事をしたかもしれないな…」
原稿用紙には花子から歩にむけた言葉が綴られていた。

『歩ちゃん、あなたと一緒にこのご本を読みたかったのですよ。でももうあなたは天のお家ね…おかあちゃまはバカでしたね…こんなに早く天国に行ってしまうのなら仕事ばかりしてないであなたの側にずっといてやれば良かった。…雨が降って来ました。
おかあちゃまの心にも雨が降っています…
かわいいお宝の歩ちゃん…。おかあちゃまの命はあなたの命と一緒にこの世から離れてしまった気がします』

― 梶原が帰ったあとも英治は花子が書いた原稿を読んでいた。
すると父・吉平が声をかけてくる。
「英治、花子さんどこいったんだ?」
「ゆうべ徹夜したのでまだ寝ているはずですが…」
「いや…どこにもいないぞ」

英治は家飛び出し、花子を捜しに行った。
>花子が姿を消してしまいました。

花子とアン第117回の感想

歩君の命を奪った疫痢(えきり)という病気は現代では、ほとんどかかることがないでそうです。今、なっても命を落とすまではいかないとネットに書いてありました。
こういう場面を見ると医学の進歩とそれに携わってきたお医者さんたちに本当に感謝。
先日、うちの娘(2歳)が40度の熱を出したんですが、抗生物質と座薬ですぐに治りましたからね。本当に医療技術の発展って人類の英知だな~まことにありがたい。
それはそうとなんだか責任を感じる梶原編集長がちょっとかわいそう。

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