『ごちそうさん』第72回(12月21日放送)あらすじ

第12週『ごちそうさんまでの日々』あらすじ(ネタバレ)

「もう秋なんですよね」
夕食に出されたメニューを見て、悠太郎が嬉しそうに言った。
静が悠太郎にめ以子の家のことを質問する。
「卯野家の皆さん、お元気やったん?」
「多少のケガや火傷はあったようですけど、お元気で。僕が伺った時には既に皆さん総出で店の蓄え使って炊き出しされてました」
「炊き出し?自分も被害に遭うてるのに?」
「元気なんです。うちの家族(笑)」
目を丸くする静に、め以子が説明した。

「無事を知らせる電報を打ったかとお尋ねしたら『そんなもの打ってる暇あるか』って怒鳴られました(笑)」
「お母ちゃんは?」
「子供ができた言うたら貴方がどれだけ食べてるか思うと申し訳ない頭下げられました」
「しっかり食べて、しっかりいい鍋底大根になるんです!」
「鍋底大根?」

― め以子から鍋底大根の話を聞いた悠太郎は感慨深げになった。
「…室井さん、そんな事言わはったんですか」
希子は室井が目の色を変えて童話を書いていると説明した。
「しかも登場人物がみ~んな食べもんで。今、鍋の中で昆布とカツオが運命の出会いを果たしたところらしいです(笑)」
「想像つきませんね(笑)」
「でも、それが室井さんなりの鍋底大根なんやて
「…僕も考えんとあきませんねえ…鍋底大根」

― 「う~ん!やっぱり家はええでですね。屋根があって布団があって御飯が出てきて。ありがたい話ですよ」
自室の布団にリラックスした様子で寝転ぶ悠太郎を見て、め以子は安心した。
「思ったより、元気なんですね、悠太郎さんは」
「現場に入るまでに一応の状況は聞いてましたし、かなり覚悟した上で入ったんで。
大火の現場も…まあ、見た事ない訳ではありませんし。被害の規模は違いましたけど」
「明日、食べたいものありますか?」
「何でもええです。…普通でええです」
「わかりました。おやすみなさい」
しかし、め以子が再び部屋に戻ると悠太郎が寝ながらうなされていた。
「…平気な訳…ないわよね」

― 翌朝、め以子は、いつものように悠太郎に弁当を渡した。
「はい、どうぞ」
「今日、なんですか?」
「な~んでしょう(笑)
「行ってきます(笑)」

― 悠太郎は震災の様子を移した写真を竹元に見せていた。
「これがあの浅草とはな…」
竹元は悠太郎から見せられた写真を見て、衝撃を受けた。
「レンガ造は崩壊や倒壊。木造密集による延焼の被害が最も大きかったようです。」
「これは?」
「コンクリート造の建造物でも火災の熱で窓ガラスが溶けて延焼してしまうんです」
「改良の余地ありだな…よし、調査結果を整理しろ。来週中に頼む」
「…はい」
「なんだ?浮かない顔だな」
「気が重いだけです」
悠太郎は多くの命を奪ったのが建物そのものに見えたと伝えると竹元は笑った。
「ハハハッ(笑)…無駄な感傷だな。天災なんて明日は我が身だぞ?『参考になる』それくらいの思いで見れんのか?建築を生業とするんなら!」
「あなたは見てないからそんな事が言えるんです!」
「そうだ。お前は見てきているんだ。それを自覚しろと言ってるんだ!!いいか?今の大坂の都市計画を担う人間で現場に行ったのは誰もいない。お前だけが現場を見ている。つまり今のお前の発言は上の人間を左右するそういう力を持っている」
「…え?」
「この報告は今後の調査の方向を決定づける。お前の切ろうとしている舵は確実に都市計画事業の進むべき方向を決める。身の程知らずが!今、お前はそういう場所に立ってるんだ!」
悠太郎は市役所に夜遅くまで残って報告書を書いていくのだった。

― 悠太郎を寝ないで待っていた、め以子は胎動を感じていた。
「うん?…動いた。」
すると、その時、悠太郎が帰ってくる。
「ただ今戻りました」
め以子は、お腹に手を当てて礼を言った。
「ありがとう(笑)…おかえりなさい。」

「先に寝ててくださいよ。体の事もありますから」
「隙をみてお昼寝してますから(笑)」
め以子はそういいながら土鍋を運んできた。
「・・・なんですか?」
「ふっふっふっふ…はい!新米です!」
「うわぁ~!!」
「これをこのままですね…よいしょ」
め以子は土鍋に入った米を取り出し、おむすびを握り始めた」
「お弁当のおむすびは冷えてるでしょ?新米の味は格別だから…まずはお塩でどうぞ」
「ほな、いただきます…うまい!うまいです!お米が甘うてこれだけで十分です!」
「うん。旬の力ですね(笑)」
「守らんとあきませんね。この生活を守っていくのが僕の仕事ですよね。僕の鍋底大根です」
「まあ新米くらいは心おきなく買えるお給料が欲しいですね」
「まあ、そうですね(笑)」
「旦那!次何にしやしょう!どの子もいい味だしてやすぜ!」
め以子は寿司職人の真似をしてみせた。
「・・・結局はそれをやりたかったんですか?」
「駄目ですか?」
「あなたはそのままでいてくださいね(笑)」
め以子は悠太郎の言葉通りに動かないでいると悠太郎に笑われてしまう。
「え?ちょっと何?そのままでっていうから(笑)」

>関東大震災は遠く大坂の人々の心にまで揺さぶりをかけただけでなく
>やがてその街づくりをも大きく突き動かしていく事になったのでございます。
め以子と静が縫い物をしていると希子が手紙を持ってくる。
「ちい姉ちゃんにお手紙きてるよ」
め以子は希子から葉書を受け取った。
「お母ちゃんから…」

第72回『ごちそうさん』の感想

昨日の悠太郎の顔を見て、いよいよ悠太郎が震災のショックで笑わない人間になったかと思いましたが、冒頭から夕食に出たマツタケ(かな?)料理を見てにっこり。ちょっと予想外なスタートでした。まあ、それは悠太郎の強がりで、夜うなされるわけですが・・・悠太郎もやけにあっさり室井に感化されてしまうという・・・恐るべし『鍋底大根理論』。

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