『あまちゃん』第140回(9月10日放送)

第24週『おら、やっぱりこの海が好きだ!』あらすじ(ネタバレ)

アキは一人、漁協のある港へ足を運び、ユイのことを考えていた。
>何がユイちゃんを変えてしまったのか…アキは自分の目で確かめたかった。
>震災から四ヶ月が経っても港には船が一艘もなく閑散としていました
そしてアキは大吉と北鉄の線路の上をトンネルに向かって歩いた事を思い返していた。

「足元さ、気をつけろ」
「うん」
大吉に注意を促されながらアキは真っ暗なトンネル内に歩を進めた。
>この中にユイちゃんは車両ごと閉じ込められたんだ・・・
トンネルを抜けるとアキは周りの景色を見て言葉を失った。
>あの日、ユイちゃんが見た景色はこんなもんじゃなかった筈
>それも含めてアキはユイが負った心の傷の深さを思わずにいられませんでした
>ユイちゃんだけじゃない。夏ばっぱも海女クラブの皆さんも勉さんも大吉さんも
>菅原さんも…みんなみんな多くの物を失い、それでも笑ってるんだ

走り出したアキは足に何かが絡まり転んでしまう。
それが網だと夏から聞くとアキは漁協の仮事務所へ駆け込んだ。
「花巻さん!これで復興祈願のミサンガ作るべ!ミサンガの材料が高くて買えねえって観光協会の栗原さん言ってたべ?んだから…!」
目を輝かせてアキは提案するが、かつ枝が即答する。
「アキ、それは駄目だ」
「なすて?よぐ見たらきれいだし、ただ捨てるにはもったいねえべ!?」
「違う。捨てるに捨てられず置いてあるのだ」
「底引き網には漁師の魂が宿ってんだ。神聖なもんなんだ」

長内達がアキに説明していると夏が顔を出した。
「だったら尚更ほっとく手はねえべ。網で作るから意味があるんだ。手首さ巻いたミサンガ見る度によ『ああ一日も早ぐ漁さ出るべ』って気になるべ?それが復興のシンボルだ。しかも売り上げで新しい網が買える。一石二鳥だ(笑)」
「金、取んのか?」
美寿々が驚いた顔で尋ねると夏は痛快に笑った。
「当たりめえだ(笑)転んでもタダじゃ起きねえ北三陸だぞ!」
夏の言葉に弥生やかつ枝達は賛同し、早速試しに一つ作ってみようとなった。

― 夜、スナック梨明日でヒロシや大吉達が見守る中、ベンがミサンガの部品を取り付けた。
そして弥生がミサンガを完成させると見物していたヒロシの腕に結んだ。
「うわ!ちょ、ちょ…!」
ヒロシは焦ったが、大吉達は予想以上の出来映えに感心した。
「いいねぇ!復興祈願、海女のミサンガパート2。いぐねえ?」
吉田や菅原、美寿々達からも拍手が沸き起こる。
「…っていうか何でストーブさんの手さ結んだの?」
アキが尋ねると“一番、幸薄い顔してたから”と弥生が応えた。
弥生の言葉に店にいた一同は『ああ~』とうなずいた。

―アキは北三陸駅で復興ミサンガの告知動画を撮影することになった。
「こんにちは!帰ってきた海女のアキちゃんです。この度北三陸市と北鉄が協力して…ごめん、止めて」
撮影していたヒロシはアキの言う通りビデオカメラを停止させた。
「おら1人じゃ物足りねえべ。やっぱりユイちゃんも…」
撮影の様子を見ていたユイを誘うがユイは遠慮した。
「私はいいの(笑)。アキちゃん、芸能人なんだから自信持って!」
「分がった…この度、北三陸市と北鉄が協力して、復興祈願海女のミサンガを作りました!こっちが新バージョンです!」

― 自宅に帰ったアキは東京の無頼鮨で修行している種市と電話で話す。
種市の左腕には新しいミサンガが巻いてあり、机の上には違う色の物が数個あった。
「じゃあ弥生さんやかつ枝さんが作ってんのか?これ」
「いや、先輩さ送ったのはオラが作った(笑)」
アキの返答に種市は胸をなでおろした。
「弥生さんやかつ枝さんの願い込められても困るからな。ありがとう。元気か?」
「うん。北鉄は1駅しか動いてねえし漁船も出てねえけど、みんな元気だ(笑)」
「みんなでなくて、天野の事聞いてんだけど…」
「ああ、ごめん。あっ!磯野先生から連絡ねがった?潜水土木科の後輩と一緒に海底調査やってんだ。『帰ってきて手伝え』って」
「んでも、もう何年も潜ってねえし。板前になるって決めたからな…うん、お盆に帰るって、いっそんさ伝えてけろ」
電話中のアキが今で寝ている夏の寝顔を覗き込むと夏の両目は閉じられており、アキは夏が寝たフリをしているのがわかった。
「お盆か…早ぐ会いでえな」
「うん。自分もだ」
「また電話してけろ」
電話を切るとアキのすぐ後に夏が立っていた。
「電気代も電話代ももったいないべ。よ~し晩飯でも作るか」

アキは庭先で干してあるワカメを丁寧に取る夏に質問してみた。
「夏ばっぱは怖くねえの?」
「怖い?何が?」
「海だ。津波見たんだべ?」
「見たよ、高台からな」
「潜りだぐねえとか思わねえの?」
「潜らなければどうやって生きていくんだ?」
「リアスもあるし、ミサンガ作れば小遣い稼ぎになるべ」
「それじゃあ張り合いねぇな」
「もともとが忙しすぎるんだよ、夏ばっぱ。もう67だべ?四捨五入したら100歳だべ!」
「どこで四捨五入してんだ」
「また体壊したら大変だべ。今度はママいねえし、みんな自分の事に精いっぱいだ。ウニいねえし、せめて潜るのはやめたらどうだ?…おら見ちまったんだ。流された船とか車とかひん曲がった線路とか…。あんな光景見たら普通逃げ出したくなるべ」
「いいか、アキ。海が荒れて大騒ぎしたのは今度が初めてじゃねえ。50年前のチリ地震の時も大変な騒ぎだった。まさか生きてるうちにもう一回怖い目に遭うとは思わねがった。でも…だからって海は怖えって決めつけて潜るのやめて、よそで暮すべなんて、おら、そんな気にはなんねえ。みんなもそうだ。例えば漁協のかつ枝と組合長な…一人息子が19の時に波にのまれてよ。その遺影だの遺品だの全部流されて…それでもここで笑ってる。笑って暮らしてるかつ枝と長内さんにさ、おめえ『ここにいたら危ねえよ』だの『海から離れて暮らせ』だの言えるか?おら言えねえよ。おらだって、もしここ離れたら忠兵衛さん、どこに帰ってくるんだ?高原のログハウスか?それとも世田谷のマンションか?」
「似合わねえな(笑)」
「フフッ(笑)だから、ここで待ってるしかねえんだ。忠兵衛さんと引き合わせてくれた海がオラ達家族のおまんま食わせてくれた海が1回や2回へそ曲げたぐらいでよ、そで暮らすべなんて、おらはなっからそんな気持ちで生きてねえど」
「うん!」
アキが強くうなづくと玄関から長内とかつ枝の声が聞こえた。
「いるかぁー?夏ばっぱ!」
「あららら~噂をすれば北三陸のベストカップル!」
夏は笑いながら二人を出迎えた。

「何?誰と誰が?」
「組合長と眼鏡会計ばばあだ(笑)」
「何!?この野郎(笑)」
かつ枝は答えたアキにヘッドロックをかけた。
すると磯野が大量の復興祈願ミサンガをアキに渡してきた。
「天野、天野!ほれミサンガ!種市さ送ってやれ!」
「ありがとう(笑)」

第140回『あまちゃん』の感想

震災のドラマではないとクドカンさんは説明していますが、震災を扱った内容ってかなりデリケートだと思うんですよ。東北出身の脚本家だからこういった被災地の視点も描けるんでしょうね。
今回、アキが思いついた復興祈願ミサンガ、実は本当に実在してて購入可能です。
『浜のミサンガ「環(たまき)』という復興ミサンガは、ドラマと違って未使用の網を使っていて震災で仕事がなくなった浜の女性達の収入になるそうです。下のリンクから販売サイトへいけます。
『浜のミサンガ「環(たまき)』販売サイトへ

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