『あまちゃん』第134回(9月3日放送)

第23週『おら、みんなに会いでぇ!』あらすじ(ネタバレ)

>その夜、帰宅難民と呼ばれる人々で東京の町はごった返していました。
アキは上野から自宅へ帰る途中、一時間前にユイと話した会話を思い返していた。
「もしもしユイちゃん!今どこ?…え?線路?」
「北鉄がトンネルの中で止まってさっきまでいた。大吉さんと鈴木のばっぱとトンネルから出て歩いているの。避難所があるんだって。」
「そうか…いがったぁつながって」
「ごめんね、明日行けなくなっちゃって」
「いいって!延期になったし!中止でなぐて延期だから!必ずやるからおいでよ!」
「中止だよ…延期じゃなくて中止。もう行けない。怖くて行けない。アキちゃんが来てよ!…道が無くなってたの。線路が途中で終わってたの。…ごめん電池切れそう」

― 帰宅したアキの顔を見て春子は安堵し、アキに抱きついた。
「あ~よかった!何、あんた歩いて帰って来たの!?電話ぐらいしなさいよ!」
「ずっと起きてたの?」
「眠れないのよ、実家も夏さんも連絡とれないし」
「メール来たよ!」
アキは『みんな無事、御すんぱいなく』と書かれた夏のメールを春子に見せた。

― 3月12日。瓦礫を撤去する中、大吉は吉田に考えを伝える。
「とにかく列車走らせるぞ。一刻も早く列車動かすぞ」
「だって線路が…見たでしょ?途中でねじ切れて…」
「幸い袖が浜の線路は問題ねえ。安全確認して再開だ。走れるかどうかの問題でねえ、走らなくちゃなんねえのだ」
すると後部座席にいたユイの兄・足立ヒロシが大吉に賛成した。
「俺もそう思います。車は流されて使えねえ。国道は瓦礫で塞がって人が線路の上歩いてるような状態で北鉄が走るってだけで勇気づけられる人いっぱい入ると思います。」
「足立、いい事言うじゃねえか!」
「例え1区間でも1往復でもいい誰も乗らなくてもいい。運行を再開する事が使命だ」
「んだね。北鉄は市民の足、地元住民の足ですもんね」
「第三セクターの意地、見せっぺ!」
>北三陸鉄道リアス線は被害の少なかった北三陸~袖が浜間での運転を開始しました
>3月16日地震からわずか5日でした。
>1日たった3便、通常時速90㌔で走るところ20㌔のノロノロ運転。なので運賃はタダ。
>それでも走るしかなかった。走る事が北鉄の意地。大吉さんの意地でした。

北鉄が発車しようとすると夏がウニ丼をもって駅に現れる。
「北鉄走ってんのにオラが休んでるわけにいかねえべ!」
「夏さん、でも一駅しか走りませんよ?」
「ちょうどいがった(笑)おらもウニ足んなくて5つしか作ってねえ。早く乗せろ!」
“臨時”と書かれた北鉄が大吉の出発進行の合図で発車した。
大吉は運行中の北鉄に手をふる住民に気がついた。
「おー!!ありがとう!どうもどうも!ハッハッハッ(笑)」

>それから1ヶ月あまり過ぎた4月29日、東北新幹線が運転を再開しました。
>耳慣れない言葉が飛び交ってました。節電、デモ、風評被害、自粛、就任、解任、そして絆
>映画『潮騒のメモリー』は公開後一週間で打ち切りになりました。

>CDはひっそり売られてましたが宣伝は自粛…
スリーJプロダクションの事務所で鈴鹿ひろ美はアキの潮騒のメモリーのCDを手に取った。
「しょうがないわね…よりによってこのご時世に『寄せては返す波のように』なんて歌詞…」ため息をつく鈴鹿ひろ美に社長の春子が怒鳴った。
「…ていうか鈴鹿さん!!大変申し上げにくいんですけど、そろそろお仕事していただいていいですか?このままじゃ、うちタクシーの営業所になってしまう、ほら優秀な現場マネージャーが帰って来ましたよ~」
事務所に戻って来た水口がカバンから台本を取り出し机に置いた。
「“おめでた弁護士”のスピンオフドラマの台本です。鈴鹿さんは1シーンの友情出演です」
すると鈴鹿ひろ美は断るように言ったので春子は呆れた。
「また!?」
「もちろん出たい!ありがたいと思う!だけど東北の方々に申し訳な…」
「東北の人間が『働け』って言ってるんです!ほら働いてます!」
春子がテレビをつけるとアキがさかな君と出演する事も番組が放送されていた。
番組名は『見つけてこわそう』から『じぇじぇじぇのぎょぎょぎょ』に変更されていた。
>子供の達のためにいち早く番組を再開。タイトルは変更されました。
>悩んでいるのは鈴鹿さんだけではありません。

― 無頼鮨では荒巻が炊き出しに行くと売名行為と言われると梅頭にこぼしていた。
「行くとこ行くと貴乃花親方とバッティングして全然目立たないし…」
「目立たないとか言うから売名とか言われるんじゃないですか?」
隣に座る部下・河島が意見をするが荒巻は無視して話を続ける。
「メニューも良くなかったんだよね~向こう“ちゃんこ”で、こっち“ベーグル”だろ?
全然あわないよ(笑)」
>娯楽に関わる多くの人が自分自身に問いかけました。
>ドラマや映画や歌がなくても人は十分生きていける。
>でも水や食べ物、電気や燃料がないと人は困る。生きられない。
アキはコンビニでGMT5が表紙の雑誌とカップ麺、ジュースを購入する。
そしておつりの小銭をレジ横の被災地への募金箱に入れた。
>世の中がすっかり変わってしまった。3月10日まで日々どんな気分で暮らしていたか
>アキもまた思い出せず自分がどうしたいかわからないでいました。

無頼鮨の裏口でアキはGWの予定を尋ねると種市は休みだが東北には帰らないと答えた。
「…やっと本格的に修行始まったところだしな…天野は帰りてえのか?」
「わがんね(笑)」
「帰りたくねえのか?」
「わがんね…帰ったからってオラに何ができる訳でねえし…。何もできねえのにかえって迷惑だべ。何しろ…被災地だもん」
「被災地か…」
「みんなが無事ならそれで十分だって最初は思ってた。でも家さ居てテレビのニュースばっか見でるとたまんなぐなる。何だか北三陸で過ごした一年ちょっと、記憶が薄れていぐっていうか…塗り替えられていぐっていうか…んだがら寝る前に1人ずつ思い出すんだ。みんながどんな顔して笑ってたか。夏ばっぱ、大吉っつあん、菅原さん、吉田さん、今野さん、勉さん、いっそん!組合長、じいちゃん、弥生さん、眼鏡会計ばばあ、美寿々さん、花巻さん、いっそん栗原さん、足立先生と奥さん、いっそん!」
「…いっそんのインパクト、すげえな」(゚Д゚;)
「あれ?誰か忘れてねえか?…まあいいや。とにかく一人一人の笑った顔思い出してから寝るんだ。でも…ユイちゃんだけはどんな顔して笑ってたか思い出せねえ」
「確かに」
「会いでえなあ…」
「うん」

― 家に帰って来たアキは春子の座っている椅子の少しのスペースに腰を下ろした。
「…何?…お仕事してんの。何かいいたい事あるの?」
「いや特にねえです。…おやすみ」
>その夜、アキは夏さん宛にこんなメールを打ちました。
>『夏ばっぱ、今年の夏は潜らないよね?』夏さんからはこんな返事が返って来ました。
>『お構いねぐ』
アキはメールを確認すると北三陸の人々を思い返し始めた。
「…夏ばっぱ、大吉っつぁん、いっそん、組合長…」

第134回『あまちゃん』の感想

良いことを言ってもアキに存在を忘れられるヒロシ、相変わらずかわいそうなキャラです。
さて、大方の予想を裏切って誰もお亡くなりになっていない様子ですね。
すでに劇中では1ヶ月過ぎているし。クドカンさんは、震災のドラマではないと公言していたのはこういうことだったと納得。

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